TVアニメ「戦姫絶唱シンフォギアXV」公式サイト http://www.symphogear-xv.com/
放送 BS11。全13話。
【※以下ネタバレ】
第13話(最終回) 『EPISODE 13 神様も知らないヒカリで歴史を創ろう』 (2019年9月28日(土)深夜放送)
あらすじ
エクスドライブを発動させたシンフォギア奏者六人と、エルフナイン/キャロルは、シェム・ハと激突するが、その圧倒的な力の前に大苦戦を強いられる。しかも、その戦闘の間に、ユグドラシルは地球の自転を加速し、地球環境をを5000年前へと戻そうとし始める。しかし響は神殺しの力を持ってシェム・ハを未来の体から追い払い、戦いに勝利した。キャロルは戦闘で全ての思い出を消費しつくして、エルフナインの中から消えていった。
シェム・ハが倒れたにもかかわらず、ユグドラシルシステムによる地球環境改変は進行を続けていた。これを停止させるには、鎌倉のシステムを破壊する他はないが、奏者六人の前に無数の敵が立ちふさがる。そこにシェンショウジンをまとった未来が参戦する。
エルフナインの考えでは、奏者七人が七つの音階で歌を歌うことでユグドラシルシステムの中枢を掌握し、全てのシステムを一度に破壊する事が地球を救う唯一の手段だった。そして七人の歌で鎌倉の中枢システムは破壊され、地球を覆っていたユグドラシルは崩壊した。
ところが地底からの脱出中にシンフォギアが崩壊していき、奏者たちはシステムの爆発に追いつかれる。響たちは死を覚悟するが、そこにさらにまだ生きていたシェム・ハが現れ、奏者たちを捕まえる。シェム・ハは響と未来に何故人類が一つになり互いに分かり合えるようになることを拒否するのかと問いかけ、響と未来は分かり合えないからこそ他人を大切に思えると答え.もう神の力がなくても一人で歩いていけるという。その返事に満足したシェム・ハは奏者たちを無事地上に送り届けると、そのまま消滅した。
最後。未来が響に言いたいことがあると言い、響も自分も同じなので、二人に言いたいことが同じなら良いなと言って〆。
感想
最終決戦で、奏者六人+エルフナイン/キャロル対シェム・ハの大激闘、Bパートの奏者七人の合唱、シェム・ハの最後は良い人になった感じの最後、響と未来の百合っぽいオチ、など、見どころ満載……、のはずなのですが、もう心に刺さらないというか、もう新鮮味が無くて、かなり醒めた気持で見てました……、今期で完全終了なのは正解でしょうね。
総括
評価は○(まずまず面白かった)。
第1期「戦姫絶唱シンフォギア」(2012年1月~3月/全13話)
第2期「戦姫絶唱シンフォギアG」(2013年7月~9月/全13話)
第3期「戦姫絶唱シンフォギアGX」(2015年7月~9月/全13話)
第4期「戦姫絶唱シンフォギアAXZ」(2017年7月~9月/全13話)
に続く第五期にして完結編。シリーズの最初からずっと引っ張っていた「バラルの呪詛」とかそれを作った存在の謎が明かされるラストクールに相応しい話ではあったのですが……、さすがに五期目ともなると、もう初期シリーズの頃の様な情熱を持っては視聴できませんでした……
パヴァリア光明結社との戦いの終結からしばらく後。S.O.N.G.は自動人形ティキの中のデータを元に、南極で聖遺物を回収した。だが南極で発見された聖遺物を狙い、パヴァリア光明結社の残党三人グループ「ノーブルレッド」が暗躍し始める……
スタッフが最初の頃からほぼ不動で今期も雰囲気は変化なし、声優は豪華、作画も良好、と、「いつものシンフォギア」ではありましたし、その他にも
・シリーズ初期からの設定だった「バラルの呪詛」に決着をつける展開という、完結編に相応しいテーマも有りましたし
・敵のノーブルレッドやシェム・ハと最後に和解したりとか有ったし
・奏者七人が揃って七つの音階で統一言語で云々という説明もなんとなく筋が通っていたし、
・分かり合えなくても神様の助けなしで頑張っていくよ、とかいうのもラストに相応しいメッセージだったし、
と、悪くは無かったです……、ですけど、ノリノリだった「第一期」とか、超燃える展開だった「第三期GX」と比較すると落ちていて、かなりノレない感じでずーっと視聴してました。前述の通り、広げた大風呂敷を上手く畳んでいたので、話としては悪くなかったですけど、そんなにすごく面白いという程でも無かったなと……
評価としては 第1期 > 第3期GX > 第5期XV > 第4期AXZ > 第2期G
と、こんな感じでしょうか。まあ2012年から付き合ってきた長期シリーズをほどほどには上手く着地させたので、それは良かったとは思います。
制作会社
サテライト
スタッフ情報
【原作】上松範康、金子彰史
【監督】小野勝巳
【シリーズ構成】金子彰史
【音楽プロデューサー】上松範康
【音楽】Elements Garden
【キャラクター原案】吉井ダン
【キャラクターデザイン/総作画監督】藤本さとる
【副監督/アルカ・ノイズデザイン】光田史亮
【総作画監督】椛島洋介、普津澤時ェ門
【アクションディレクター】式地幸喜、杉江敏治、中小路佳毅、髙嶋宏之
【メインアニメーター 】大久保義之、坂本俊太、ハニュー
【メカニックデザイン 】大河広行、川原智弘
【美術デザイン】ニエム・ヴィンセント、ロキャテリ・ロイック、ルガル・ヤン/ギヨーム・ジョアナ、小山真由子
【美術監督】渡辺幸浩、菊地明子
【色彩設計】篠原愛子
【CGディレクター】森野浩典
【撮影監督】志村豪
【2Dワークス】影山慈郎
【特殊効果】飯田彩佳
【編集】兼重涼子
【音響監督】本山哲
【製作】Project シンフォギアXV
キャスト
立花響:悠木碧
風鳴翼:水樹奈々
雪音クリス:高垣彩陽
マリア・カデンツァヴナ・イヴ:日笠陽子
月読調:南條愛乃
暁切歌:茅野愛衣
小日向未来:井口裕香
エルフナイン:久野美咲
風鳴弦十郎:石川英郎
緒川慎次:保志総一朗
藤尭朔也:赤羽根健治
友里あおい:瀬戸麻沙美
ヴァネッサ M・A・O
ミラアルク 愛美
エルザ 市ノ瀬加那
風鳴八紘:山路和弘
風鳴訃堂:麦人
エンキ 草尾 毅
シェム・ハ 日髙 のり子