【コミック】最終回「バード BLACK MARKET-闇市編-」(原作:青山広美 作画:山根和俊)(近代麻雀2019年12月号)

バード BLACK MARKET 1 (近代麻雀コミックス)
近代麻雀2019年12月号)(2019年11月1日発売)にて完結
 

近代麻雀 THE WEB | 竹書房近代麻雀オフィシャルサイト
http://kinma.takeshobo.co.jp/

時を超えた決戦、ついに衝撃の最終回。
バードVS.蛇、因縁のラストバトル……!!
バード―闇市編―/青山広美×山根和俊

【※以下ネタバレ】
 
 

あらすじ

 バードは今まで蛇だと思っていた男が「蛇の息子」であり、蛇の父親こそがタイムスリップでバードよりはるかに過去に飛ばされた蛇本人だったと知る。蛇は未来の知識を利用して巨万の富を築きながら、バードが出現するのを待ち続けていた。そして息子が六本指として生まれたことから、バードと戦う技術を仕込んで自分の分身としたのだった。

 バードは点数で圧倒的に追い込まれ、何かの仕掛けで逆転しようにも、自分の前に山が無いため、反撃は不可能に見えた。しかしバードは最後の最後で九蓮宝燈を上がって見せ、100万点で大逆転する。バードは窓の外の稲光で全員の目がくらんだ瞬間を利用し、対面に座っている綺羅の山から燕返しで牌を持って来る「ライトニング燕返し」を成功させたのだった。

 最後の最後でまたもバードに負けた蛇は怒り狂ってバードにとびかかり、二人は窓の外に飛び出る。そこに雷が直撃し、次の瞬間、バードと蛇は現代に帰還していた。雷に打たれた蛇は今度こそ死んでいた。

 バードは沙羅に過去に行っていた体験を語ると、沙羅はそれを信じる。そこに見知らぬ老人が現れるが、その老人こそ犬童だった。再会を喜ぶバードに犬童は、重大な事件が起きているので力を借りたいという。おしまい。
 
 

感想

 バードの第三部がようやく完結。途中で掲載誌の近代麻雀が月二回刊行から月刊誌に退行するなどありましたが、途中で打ち切られたりせずにすみました。

 しっかし、なんつーか最後の見せ場となるメインイベント「バード対蛇」なのに展開が淡白でビックリ。10回勝負であっという間に9回蛇組が完勝してバードは手も足も出ない、とかなんじゃそりゃみたいな。ここまでに展開されたバード対四天王の戦いでアイデアを使い果たしてしまったのでしょうか。

 もう互いの全自動卓天和のトリックの見破りあいとか、正体不明の通しの解明とかは一切無しで、「蛇の指が六本あるから強い」とそれだけだという……、うーん。

 最後のバードの逆転の切り札が「向かい側の山から牌を抜いてくる燕返し」……、卓の上を手が往復したのも見抜けないとは蛇&蛇息子の目は節穴だったのか(笑)


 でもまあ近代麻雀の中では一番好きな漫画でした。これが終わると寂しくなるなぁ、バードロスってやつになりそう。
 
 
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