【SF小説】感想「無限アルマダ」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 551巻)(2017年8月24日発売)

無限アルマダ (宇宙英雄ローダン・シリーズ551)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150121370
無限アルマダ (宇宙英雄ローダン・シリーズ551) (日本語) 文庫 2017/8/24
K・H・シェール (著), クラーク・ダールトン (著), 嶋田 洋一 (翻訳)
文庫: 255ページ
出版社: 早川書房 (2017/8/24)
発売日: 2017/8/24

【※以下ネタバレ】
 

ローダンひきいる銀河系船団は、フロストルービン宙域で超巨大艦隊"無限アルマダ"に遭遇する。キャラモンが探索に向かうが……


新銀河暦(NGZ)426年3月、《バジス》および《ソル》を指揮船とする二万隻の銀河系船団はフロストルービンの封印を安定させる目的で太陽系をスタートした。その目前に、総勢で数億隻というとてつもない規模の巨大艦隊があらわれる。これがふたつめの究極の謎に出てくる“無限アルマダ"にちがいない。そう確信したペリー・ローダンは、クリフトン・キャラモンひきいる《ソドム》を調査に送り出すことにしたが……!?

 

あらすじ

◇1101話 無限アルマダ(K・H・シェール)(訳者:嶋田 洋一)

 クリフトン・キャラモンは、無限アルマダの偵察のため、自艦が損傷して無力なふりをしてアルマダ船団へ接近した。そしてシグリド人とのコンタクトに成功し、彼らが「トリイクル9」という何かを求めて数百万年も旅を続けていたことを掴んだ後、無事帰還に成功した。(時期:NGZ426年3月31日~4月5日)

※初出キーワード=睡眠箱、覚醒夢想者



◇1102話 最後のミルヴァナー(クラーク・ダールトン)(訳者:嶋田 洋一)

 グッキーとラス・ツバイはテレポーテーションで無限アルマダ内に潜入し、アルマダ種族『ゼンセ人』と『ソプカラリド』が廃船『≪ハイセルケイル≫』の所有権を巡って争っていることを知る。≪ハイセルケイル≫は遥か昔に滅びた種族『ミルヴァナー』の宇宙船の最後の一隻で、調査に行った者は誰も戻らなかったため、内部の様子は一切不明だった。グッキーたちは船内に乗り込み、船が遺伝子実験で作られ創造者を絶滅させた危険な植物群によって支配されていることを突き止める。そして中核となっていた植物を滅ぼすと、二種族に≪ハイセルケイル≫の実態を知らせて対立を終わらせ帰途についた。(時期:不明。NGZ426年4月頃?)

※初出キーワード=ゼンセ人、ソプカラリド、ミルヴァナー


あとがきにかえて

 「ローダンNEO」シリーズ刊行のお知らせ。


感想

 前半。シェールの持ちキャラ・CCことクリフトン・キャラモンが大暴れするエピソード。癖のある司令官の下に、これまた曲者そろいの乗員たちが集まり、「扱い辛いが有能な部隊」が誕生しているのは面白い。ただしその連中に振り回されるアラスカはちょっと可哀そうでした。

 後半。ほほ番外編で、グッキーとラスが船内が熱帯ジャングル状態の宇宙船で遭難しかける話。ローダン・シリーズを読んでいて、定期的に中身のないジャングル探検話を持ち出してくるのには慣れていましたが、宇宙船の中までジャングルを持ってきますか……
 
 

550巻~600巻(「無限アルマダ」サイクル)の他の巻の内容・感想は以下へどうぞ

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