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宝石都市の廃墟 (宇宙英雄ローダン・シリーズ566) (日本語) 文庫 2018/4/4
トーマス・ツィーグラー (著), H・G・エーヴェルス (著), 星谷 馨 (翻訳)
文庫: 268ページ
出版社: 早川書房 (2018/4/4)
発売日: 2018/4/4
【※以下ネタバレ】
セト=アポフィスの使者を名乗って四恒星帝国に到着したショヴクロドンは、ローダンを罠にかけ、流刑惑星マルシェンへ送りこむ!
アルマダ工兵ショヴクロドンは逃走中、鳥型種族ソールドックが住む四恒星帝国を発見した。ソールドックは超越知性体セト=アポフィスを崇拝しているが、現在はコンタクトがとだえ、それが原因で内乱が起きていた。ショヴクロドンはこの状況を悪用して、テラナーの追跡を振りきろうと企む。セト=アポフィスの使者を名乗り、かれを追って四恒星帝国に到着したローダンを罠にかけ、汚染された惑星マルシェンに送りこんだ!
あらすじ
◇1131話 宝石都市の廃墟(トーマス・ツィーグラー)(訳者:星谷 馨)
ソールドックに捕まったローダンたちは、太古の戦争で廃墟と化した惑星マルシェンに流刑にされた。一方、ソールドックの中でショヴクロドンの素性を疑う者たちは、直接セト=アポフィスに連絡を付けようと、マルシェンに存在したという通信システム「アラトゥル」を目指して出発した。ローダンたちは。マルシェンでそのソールドックたちの命を救い、一時的に同盟を結ぶことにした。(時期:~NGZ426年10月30日)
※初出キーワード=宇宙の拍動(アラトゥル)
◇1132話 死者と墓守(H・G・エーヴェルス)(訳者:星谷 馨)
ソールドックの主星で政変が発生し、ショヴクロドンを味方につけた派閥が対立派閥の粛清を開始した。ローダンたちは、主星に戻る前にアラトゥルで通信を発信しようと考えるが、装置の起動には七つの鍵が必要だと判明する。ローダンたちは廃墟を探索し、犠牲を出しながらも七つの鍵を入手した。(時期:不明:NGZ426年10月頃)
※初出キーワード=なし
あとがきにかえて
・昨年(2017年)7月に開催されたSFファンの集いで、ローダン・シリーズとローダンNEOについて語り合った話
・本巻の後編「死者と墓守」で、その場にいない筈のキャラクターが登場して死んでしまうので、修正した話
感想
前半。前巻から引き続きツィーグラー担当エピソード。ゲストキャラがむやみやたらと多く、読んでいてかなり頭がごちゃごちゃしました。ツィーグラーは、今後は本筋に関係ない情報はあまり入れないようにして欲しいと切に願います。
後半。通信システム「アラトゥル」を使用可能にするため、「七つの鍵」を求めてさ迷うという、「宇宙の城サイクル」を思い出させるような展開。しかし物語のクライマックス部分の「異なる存在平面」云々の辺りは、正直言って話がややこしすぎて、どういう構造の迷路だったのかよく解りませんでした。