【SF小説】感想「グーン地獄」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 572巻)(2018年7月5日発売)

グーン地獄 (宇宙英雄ローダン・シリーズ572)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150121877
グーン地獄 (宇宙英雄ローダン・シリーズ572) (日本語) 文庫 2018/7/5
H・G・フランシス (著), 林 啓子 (翻訳)
文庫: 280ページ
出版社: 早川書房 (2018/7/5)
発売日: 2018/7/5

【※以下ネタバレ】
 

アルマダ工兵によりアルマダ工廠へ拉致されたジェン・サリクとラス・ツバイ、グッキーは、超能力が使えなくなるバリアに苦戦する


M-82じゅうに散らばっていた銀河系船団がようやく再集結した。ところが、ジェン・サリク指揮のもと、アルマダ筏のシュプールを追っていた軽巡洋艦《セダー》はまだもどってこない。サリク、ラス・ツバイ、グッキーの三名がアルマダ工兵に拉致され、アルマダ工廠“ホルテヴォン"に連行されたからだ。そこには、グッキーとラスの超能力を使えなくするバリアと、メンタル・エネルギーを奪いとる謎の物体が存在していた!

 

あらすじ

◇1143話 グーン地獄(H・G・フランシス)(訳者:林 啓子)

 ジェン・サリク、ラス・ツバイ、グッキーの三人は、アルマダ工兵に捕えられ、アルマダ工廠「ホルテヴォン」に送られていた。サリクたちは隙を見て脱走し、アルマダ工廠の外縁部・通称「グーン地獄」へと逃げこんだ。(時期:不明。NGZ426年11月頃)

※初出キーワード=ぺラック(種族名)



◇1144話 スズメバチの群れ作戦(H・G・フランシス)(訳者:林 啓子)

 サリクたちは再度アルマダ工兵に捕えられてしまった。ローダンはサリクたちの救出のため、銀河系船団の宇宙船五千隻による救出作戦「スズメバチの群れ作戦」を発動し、サリクたちはなんとか救助された。(時期:NGZ426年12月13日とその前後)

※初出キーワード=なし


あとがきにかえて

 NHKアニメ「ピアノの森」を見ているという話。


感想

 前半エピソード … グッキーとラスが超能力がろくに使えない状態となり、サリクも含めた三人でアルマダ工廠の中をひたすら逃げ回る、という爽快感ゼロのお話。読んでいて重苦しい気分にしかなれないエピソードでした。


 後半エピソード … 前半に引き続き、やはり三人がアルマダ工兵たちに追い回されるばかりの辛いエピソード。ローダンが発動した「スズメバチの群れ作戦」も、アルマダ工廠の堅い守りの前に殆ど失敗で、三人はほぼ偶然の力でなんとか逃げ出して終り、という、なんともスッキリしない結末でしたので、読後感は今一つでした。 
 
 

550巻~600巻(「無限アルマダ」サイクル)の他の巻の内容・感想は以下へどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 

2020年の読書の感想の一覧は以下のページでどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 
 

グーン地獄 (宇宙英雄ローダン・シリーズ572)

グーン地獄 (宇宙英雄ローダン・シリーズ572)