【歴史】NHK歴史ミステリー番組「ダークサイドミステリー」が4月2日に復活だぁぁヽ(´▽`)ノ

フェルメールになれなかった男: 20世紀最大の贋作事件 (ちくま文庫)

ダークサイドミステリー NHK
https://www4.nhk.or.jp/darkside/

www4.nhk.or.jp

 
 2019年4月から9月までNHK BSプレミアムで放送された歴史ミステリー番組「ダークサイドミステリー」。めっちゃ面白くて13回で終わってしまったのが残念で仕方なかったのですが、なんとなんと、今年の四月にシレっと(?)大復活を果たしました!


www4.nhk.or.jp

https://www4.nhk.or.jp/darkside/x/2020-04-02/10/34945/2292014/
4月2日木曜
NHKBSプレミアム 午後9時00分~ 午後10時00分

ダークサイドミステリー[新]「ナチスをだました男 20世紀最大の贋作事件」


芸術の価値は誰が決める?ナチス高官をニセ名画・幻のフェルメールで15億円サギにかけ、世界に衝撃を与えた天才贋(がん)作師メーヘレンが暴いた、芸術と金と欲望の闇!


ヒトラー率いるナチスドイツの最高幹部が15億円の名画サギに!?世紀のだましを実現したのは、闇の天才贋作(がんさく)師メーヘレン。大人気画家フェルメール幻の作品への金持ちや権力者の欲望を狙いニセ名画を量産した末に、驚くべき数奇な運命で人生を翻弄された伝説の画家だ。タダ同然の絵を数百万倍の名画に仕立てただましテクニックとは?高名な美術研究者までだまされた、意外な落とし穴とは?芸術と金と欲望の闇に迫る!

 
 ウヒョー、もう踊りだしたくなってきたわ。この春最高のプレゼントです。また半年楽しませてくれそう。
 
 
私はフェルメール 20世紀最大の贋作事件
 
 

【カードゲーム】「みんなでメイキングBL」:BL(ボーイズラブ)が好きなモブ顔の女神様となるゲーム(笑)


ボーイズラブ小説の書き方[CD-ROM付]

internet - OnlineGameMarket / みんなでメイキングBL
https://www.boardwalk.co.jp/iogm/products/detail.php?product_id=25693

【メーカー】B-CAFE
【著 作 者】綾乃るみ・ちゅぱみ
【種別仕様】カードゲーム
【プレイ人数】2-5人
【プレイ時間】10-15分
【対象年齢】12歳以上
【商品説明】『みんなでメイキングBL』は、BL(ボーイズラブ)が好きなモブ顔の女神様となったあなた達が、ある男子校の男子達の運命を作り出すゲームです。
 「顔、赤いよ?」「メガネ」「おもしれーヤツ」といったカードを使い、彼らの高校生活を彩る尊いシナリオを作ってあげて下さい。
 物語の主人公たちも様々でクールキャラ、可愛い系、不良系、先生など組み合わせは無限大。さらに好きな設定を自分で作れるカードも2種封入。好きなカップリングで遊ぶ事ができます。
 簡単なルールなので誰でも遊ぶことができる、お手軽BLメイキングゲームです。

 
 『「BL」? 「SL」=スコードリーダーみたいなゲーム業界用語?』とか思っていたら、まんまボーイズラブの略だった(笑)

 「モブ顔の女神」とかいきなり説明が理解できませんが(笑)、まあゲーム業界のすそ野が広いのは良いことだと思います(笑)
 
 
美男子作画 ゼロから学ぶプロの技 神技作画シリーズ

 
 
 

【物理】「熱の正体」は●●と言われてもイマイチピンとこない【統計力学】

Newton 「温度」と「熱」の正体とは

もう迷わない「熱と温度」!違いを理系ライターがわかりやすく解説 - Study-Z ドラゴン桜と学ぶWebマガジン
https://study-z.net/100045246

study-z.net

 
 以前から、熱力学関連のサイトとかをちょこちょこ読んでいて、『熱は元素ではなく、エネルギーだと解りました』とあるのは納得できるのですが……


 そこから統計力学の説明に移ると、『熱は原子分子の運動でした』となるのがどうもピンとこない。「絶対零度=分子原子が動いていない状態」というのは解らなくも無いのですが、運動は運動であって触って熱いというのとは違うじゃん、という割り切れない思いが悶々と……


 そんなときに、なんとなくヒントになりそうな記述を見つけました。
 ↓

ヒトは何をもって熱いや冷たいを判断しているのでしょうか。


実は、上述の分子運動によってぶつかってくるエネルギーを「熱」と認識しています。繰り返します、熱源は「ぶつかってくるエネルギー」です。

「ぶつかってきたら熱いではなく痛いじゃないのか?」


その通り、「痛い」とも言えます。実は「熱い」と「痛い」は同じなのです。


小さい物がぶつかってきたら「熱い」と感じ、大きい物がぶつかってきたら「痛い」といったイメージ。実際に何mmまでのものが「熱い」で何mm以上が「痛い」といった決まりはありません。「熱い」のか「痛い」のかは感じた人の判断次第ですね。


例えば、砂場の砂を勢いよくぶつけられた時、「熱い」ですか「痛い」ですか。
どっちとも言えそうですね。粗い砂が多いと「痛い」でしょうし、細かい砂だと「熱い」ところ。

 
 一瞬、あっそうか!と解ったような気がしましたが、よく考えたら、砂場の砂をぶつけられたからって物が燃えたり溶けたりするのか、という話ですよね……
 
 ピンとくる説明ってなかなか見つからないよね……
 
 
熱と温度のひみつ (楽しい調べ学習シリーズ)
 
 
 

【SF小説】感想「真空の貧者」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 585巻)(2019年1月10日発売)

真空の貧者 (宇宙英雄ローダン・シリーズ584)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150122121
真空の貧者 (宇宙英雄ローダン・シリーズ584) (日本語) 文庫 2019/1/10
マリアンネ・シドウ (著), H・G・エーヴェルス (著), 赤根 洋子 (翻訳)
文庫: 272ページ
出版社: 早川書房 (2019/1/10)
発売日: 2019/1/10

【※以下ネタバレ】
 

銀河系船団所属のある軽ハルク船は、フロストルービン通過後、奇妙な二重恒星をめぐる惑星と不思議な楕円形の構造体に遭遇した!


銀河系船団所属の軽ハルク船《ヴィヴィアー・ボンテイナー》はフロストルービン通過後、M-82銀河のかたすみにある荒涼とした小惑星帯に迷いこんでいた。そのため船にあちこち不具合が生じ、ハイパー通信機も機能せず、孤立状態におかれていたのだ。ようやく修理を終えて銀河中枢部へコースをとったが、仲間の艦船と再会できるかもと思ったそのとき、奇妙な二重恒星をめぐる惑星と、不思議な楕円形の構造体に遭遇した!

 

あらすじ

◇1167話 真空の貧者(マリアンネ・シドウ)(訳者:赤根 洋子)

 銀河系船団の内の一隻は、フロストルービンを通過してM-82銀河に単独で出現した後、十か月間も味方を求めてさ迷っていた。やがて宇宙船は、セト=アポフィスの使者に追われている「ズブルズ種族」・自称「真空の貧者」の群れと遭遇する。宇宙船はセト=アポフィスの使者を撃破して真空の貧者たちを助け、直後《ソル》と合流した。(時期:不明。NGZ427年3月頃)

※初出キーワード=ズブルズ種族



◇1168話 銀色人の操り人形(H・G・エーヴェルス)(訳者:赤根 洋子)

 銀色人に捕まっていたウェイデンバーン主義者10万人は、体内に共生体を注入された末に、全員が一つに融合し巨大な「超有機体」に変貌してしまい、最後まで抵抗したウェイデンバーンも遂にはその一部と化してしまった。(時期:NGZ427年3月1日~)

※初出キーワード=ステイシー・ベビー


あとがきにかえて

 「セト=アポフィス」の最後があっさり過ぎる……、という話。


感想

 前半エピソード … 完全な番外編。一話前の「炎上する宇宙」に登場した「炎上軍勢」や「真空の貧者」を掘り下げるエピソードなのかと思っていたら、実のところ1149話「双子星の呪縛」の設定の再利用とか、メインストーリーに一ミリも関係のない「真空の貧者」たちの生き方とか、そういう内容ばかりで退屈至極でした。

 ……、どうもこのサイクルでは、シドウは完全にメインストーリーから外れた「あっても無くても良いゴミエピソード」ばかり書いているような気がします……


 後半エピソード … ウェイデンバーン主義者10万人が溶けてアメーバーみたいな姿になってしまうたげの憂鬱なエピソード。これも正直面白いとは言い難く……
 
 
 

550巻~600巻(「無限アルマダ」サイクル)の他の巻の内容・感想は以下へどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 

2020年の読書の感想の一覧は以下のページでどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 
 

 
 

【SF小説】感想「アインシュタインの涙」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 583巻)(2018年12月19日発売)

アインシュタインの涙 (宇宙英雄ローダン・シリーズ583)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150122091
アインシュタインの涙 (宇宙英雄ローダン・シリーズ583) (日本語) 文庫 2018/12/19
ウィリアム・フォルツ (著), デトレフ・G・ヴィンター (著), 渡辺 広佐 (翻訳)
文庫: 287ページ
出版社: 早川書房 (2018/12/19)
発売日: 2018/12/19

【※以下ネタバレ】
 

数十億の輝く小球がグレイの回廊内にあらわれた。この厄災を警告するために地球へ帰還したエラートは、霊廟で目をさますが……!?


ヴィシュナ第六の災い"ヴィシュナ熱"に罹患したテラの人類は、その後"技術狂"と呼ばれる譫妄状態になり、目的不明の奇妙なマシンを数えきれないほど建造していた。これらのマシンは、やがて地球上の全エネルギーを吸引したのち、謎の六次元性インパルスを放射しはじめる。レジナルド・ブルは調査に乗りだすが、そのとき宇宙空間から、輝くちいさな泡が数十億個も湧きだすようにあらわれてテラ地表へと向かってきた!

 

あらすじ

◇1165話 アインシュタインの涙(ウィリアム・フォルツ)(訳者:渡辺 広佐)

 太陽系では、タウレクが消えた地球の行方を捜索中に空間の亀裂を発見するものの、そこから先に進む方法が見つからなかった。地球では、エデンIIから戻って来たエルンスト・エラートが自分のミイラ化した肉体に宿り、ブルたちに第七の災い「アインシュタインの涙」を警告する。直後、地球上の人間は全員意識不明にされたままミクロ化されてしまい、さらに宇宙からやって来た数十億のミニチュアの地球に吸い込まれてしまう。(時期:不明。NGZ427年4月頃)

※初出キーワード=アインシュタインの涙



◇1166話 炎上する宇宙(デトレフ・G・ヴィンター)(訳者:渡辺 広佐)

 NGZ427年3月。M-82銀河では、アトラン指揮下の《ソル》と蛮族ウェーブがオルドバンの行方を捜索していたが、一か月半経っても何の手掛かりも見つけていなかった。やがて《ソル》の近くにインパルスを発する謎の存在が出現し、追跡した《ソル》はルクユーン種族の艦隊がセト=アポフィスの兵器「炎上軍勢」に攻撃されているのに遭遇する。しかし炎上軍勢を操っていた「真空の貧者」は、セト=アポフィスが消えたことで死に、軍勢も消滅した。その後、トルクロート人の全戦力である18の蛮族ウェーブ合計90万隻が、《ソル》同様にインパルスに導かれ、一つの宙域に集結した。アトランたちは、インパルスはオルドバンからの招集だと信じ込ませ、全艦隊を指揮下に置くことに成功した。やがてインパルスは本当にアルマダ中枢からの信号だと判明した。(時期:NGZ427年3月1日~)

※初出キーワード=炎上軍勢、真空の貧者、ユーロレニア人、ソワッテ(種族名)


あとがきにかえて

 渡辺氏が北海道の奥様の実家に行った話。


感想

 前半エピソード … ヴィシュナ第七の災いのエピソード。しかし、エラートがミイラ化した体に戻ってミイラが動き回ったり、人類がミニ地球に吸い込まれてしまったり、と、SFというよりファンタジーに寄せたような展開です。話自体はまあまあ面白かったのですが、昔のローダンの話とは随分変わってしまったなぁと……、あと丸い球の何が「アインシュタインの涙」なのか、全く意味が解りませんでした……

 ちなみにこのエピソードは、フォルツが書いた最後のローダン作品となりました。フォルツはこの作品(1983年)発売の翌年に急死したとのこと。


 後半エピソード … M-82銀河に戻って、オルドバン探しをしているアトランたちの話。セト=アポフィス最強の兵器「炎上軍勢」(1161話「超越知性帯の最後のゲーム」ではP84で「燃える軍勢」と訳されていた)が出てきて、これから強敵として対決するのかと思ったら、あっさり消滅してしまって拍子抜けも良い所でした。しかし、ラストでアトランが棚ぼた的に90万隻の艦隊の指揮権を手に入れるくだりはなかなか燃えました。
 
 

550巻~600巻(「無限アルマダ」サイクル)の他の巻の内容・感想は以下へどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 

2020年の読書の感想の一覧は以下のページでどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 
 

 
 
 
 
 

【SF小説】感想「ヴィシュナ熱」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 582巻)(2018年12月5日発売)

ヴィシュナ熱 (宇宙英雄ローダン・シリーズ582)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150122083
ヴィシュナ熱 (宇宙英雄ローダン・シリーズ582) (日本語) 文庫 2018/12/5
トーマス・ツィーグラー (著), アルント・エルマー (著), 嶋田 洋一 (翻訳)
文庫: 271ページ
出版社: 早川書房 (2018/12/5)
発売日: 2018/12/5

【※以下ネタバレ】
 

四次元性の影チュトンがヴィシュナ第五の災い"愛"がくると告げる。困惑するブルらの前に、宇宙から無数の異生命体が降下した!


ヴィシュナ第四の災いによってテラの植物相は完全な変態を遂げ、人類を攻撃・殺害する危険な植物クセノフローラが蔓延することになった。それが感情エンジニアのガルブレイス・デイトンと環境デザイナーのライ・ヌルゴワの活躍でようやく終息し、安堵したのもつかの間、四次元性の影チュトンがレジナルド・ブルに第五の災いについて予告する。これまでの四つよりさらに恐ろしい第五の災いの正体は"愛"だというのだが!?

 

あらすじ

◇1163話 妖精女王の侵略(トーマス・ツィーグラー)(訳者:嶋田 洋一)

 地球にヴィシュナ第五の災いとして、伝説上の妖精を思わせる「妖精女王」が無数に飛来した。妖精女王にとりつかれた人間は幸福しか感じなくなり、食事も睡眠も忘れて無気力状態のまま衰弱し、最後には精神を異世界に運び去られてしまう。しかし精神疾患研究用に開発されていたアンドロイドの憂鬱症の精神放射が妖精女王を追い払うと判明し、その放射を地球と月に展開することで、妖精女王は撃退された。(時期:NGZ427年3月17日~22日)

※初出キーワード=妖精女王



◇1164話 ヴィシュナ熱(アルント・エルマー)(訳者:嶋田 洋一)

 ヴィシュナは、人類が過去の五つの災いに耐え抜いたのはチュトンの助力のせいだと知り、地球に刺客を送り込むとともに、自ら地球攻撃に乗り出した。やがて地球にヴィールスの雲が襲来し、感染した人間は「ヴィシュナ熱」という高熱を発した後、すぐ回復するものの、次は「技術狂」という状態となり、無意識のまま正体不明の巨大マシンを組み立ててしまう。チュトンは刺客を撃退した後、ブルたちにマシンを破壊するように指示するが、マシンはバリアを張り巡らしてしまった。(時期:NGZ427年3月~4月10日)

※初出キーワード=ヴィシュナ熱、技術狂


あとがきにかえて

 前半エピソードに出てきたアンドロイドの名前「ヒルニ(Hirni)」はドイツ語の「脳(Hirn)」のもじりだろう、という話。


感想

 前半エピソード … 第五の災い「妖精女王」の襲来のエピソード。第三の災い「死の支配者」に続き、なんとなくSFというよりファンタジー寄りの雰囲気でした。

 この話でビックリするのは、この時代(西暦4014年)には地球には犯罪という概念が無くなり、もう刑務所も無ければ、盗みという行為も存在しない、という設定です。未来の地球は凄い理想郷の模様。あと精神疾患という物も既に存在しないそうです。なんというか、未来に夢を持ちすぎでは……?

 あとロボットが精神放射を発するというのは無理が無いかな。変なロボットを開発することで有名(?)なホイスラー社製だそうですので、ありなのか?


 後半エピソード … 第六の災いの襲来。この話では、ヴィシュナが災いを地球に送り込んだ後は自分で介入できず、流れに任せて見守っているだけだった、という、結構のんきな事実が明らかになります。まあそれでも人類には脅威だったわけですけどね。

 あと、シリーズ作品で「ウイルス」と「ヴィールス」の日本語訳の使い分けが上手く出来ていないのが明らかになりました。病気の場合は馴染みの深い「ウイルス」で統一していますが、超コンピューターを「≪ヴィールス≫・インペリウム」と翻訳してしまったため、六番目の災いを表現するのに、わざわざ「ウイルス、すなわちヴィールスの集合体」という妙な言い換えをさせてしまっています。……、まあ「ウイルス・インペリウム」と翻訳したら、病気の塊にしか読めないから致し方なかったとは思いますけどね。
 
 

550巻~600巻(「無限アルマダ」サイクル)の他の巻の内容・感想は以下へどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 

2020年の読書の感想の一覧は以下のページでどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 
 

 
 
 
 
 

【SF小説】感想「超越知性体の最後のゲーム」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 581巻)(2018年11月20日発売)

超越知性体の最後のゲーム (宇宙英雄ローダン・シリーズ581)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150122059
超越知性体の最後のゲーム (宇宙英雄ローダン・シリーズ581) (日本語) 文庫 2018/11/20
クルト・マール (著), H・G・エーヴェルス (著), 渡辺 広佐 (翻訳)
文庫: 271ページ
出版社: 早川書房 (2018/11/20)
発売日: 2018/11/20

【※以下ネタバレ】
 

銀河系船団を支配したセト=アポフィスは、ローダンとローランドレのナコールを自らの惑星へ呼び寄せ、奴隷にしようとしていた!


無限アルマダの重要拠点ローランドレをめざしていた銀河系船団は、超越知性体セト=アポフィスの奸計にはまり、その居所である惑星アイテランへ連行されることになった。超越知性体の工作員にされてしまった《バジス》船長ウェイロン・ジャヴィアに先導されて、ペリー・ローダンとローランドレのナコール、別名アルマダ王子がアイテランに降りる。セト=アポフィスは、ペリー・ローダンを奴隷にするつもりらしいのだが……

 

あらすじ

◇1161話 超越知性体の最後のゲーム(クルト・マール)(訳者:渡辺 広佐)

 ローダンとナコールは惑星アイテランに連行され、セト=アポフィスはローダンを奴隷にするため拷問を行うが、やがて無限アルマダと補助種族の戦いが激化し、ローダンを相手にする余裕が無くなる。直後、ローダンの前に「シムシン」と名乗る存在が現れ、セト=アポフィスへの復讐への協力を求めて来る。

 シムシンは数百万年前、セト=アポフィスに脅迫され、人工の肉体の提供や“告知者”の改造を強いられた生物で、自身は既に死んでいたが、“告知者”内部に自分の記憶を託したコンピュータを隠していた。ローダンたちはシムシンの指示で“告知者”の改造部分を元に戻し、その結果、セト=アポフィスは全ての力を失い、最終的に「ヒール」の段階にまで退行した末に姿を消した。最後にシムシンは“告知者”の機能を停止させた。(時期:不明。NGZ427年3月頃)

※初出キーワード=なし



◇1162話 テラをめぐる戦い(H・G・エーヴェルス)(訳者:渡辺 広佐)

 地球をヴィシュナの第四の災い「クセノフォーミング」が襲い、地球上の全ての植物が遺伝子操作により殺人植物「クセノフローラ(異植物相)」に変化して人類を攻撃してきた。さらに動物も「クセノファウナ(異動物相)」へと変化してしまう。人類は植物の猛攻に追い詰められるが、ブルたちは植物種族「クセノス」と意思疎通に成功し、彼らが旅の途中でグレイの回廊に引き込まれ地球に漂着したことや、人類を植物を害する知性の無い生物と誤解していたことを知る。クセノスは謝罪のため地球環境を復旧して死滅した。(時期:不明。NGZ427年3月頃)

※初出キーワード=クセノフローラ(異植物相)、クセノファウナ(異動物相)、クセノフォーミング、クセノス(種族名)


あとがきにかえて

 渡辺氏の母親がケアハウスに入った話。


感想

 前半エピソード … 超越知性体セト=アポフィス編の最終話。複数の銀河を支配する神のごとき存在が、機械のスイッチを切られただけで、あっという間に力を失い、ただの害獣に戻ってしまう、という、ある意味衝撃の結末でした。こんなラストで良いのか、という気もしますが「地道に進化したのではなく、機械の力で強引に力を付けた者の自業自得的末路」という意味を込めているのかもしれません。緊急時のバックアップ装置とかを用意していなかった迂闊なセト=アポフィスは、所詮はただのケダモノに過ぎなかったという事か? ところでヒールからアンドロイドの肉体に精神を移し替えるとき、ヒールの脳天に大穴を開けたはずなのですが……?

 ローダンの側にアトランもタウレクも不在の状況で、第三の男ナコールが良い感じの相方を務めていて、P50とかP69でローダンに軽口をたたくシーンなど、良い味を出していました。



 後半エピソード … 舞台は再びグレイの回廊内の地球。今回のエピソードは未知ウイルスの影響で地上の植物が全て殺人植物化して人類に襲い掛かって来る、という、SFパニック物として実に面白かったのですが、「これがペリー・ローダンのエピソードなのか……?」という違和感が物凄く、第三勢力の時代から本当に遠くに来てしまった、としみじみさせられました。

 この危機的展開をどう切り抜けるのか、と固唾を飲んで見守っていたら、決着の付け方はかなり雑で、ガルがなんとなく植物の球根を食べてみたら、相手とコンタクトできました、という展開はちょっと……、あと、レギュラー化すると思っていたシガ星人デジタリス・アウラがあっさり死亡退場したのにはガッカリでしたねぇ。レミー・デンジャーみたいなレギュラーキャラになってくれれば嬉しかったのに。
 
 

550巻~600巻(「無限アルマダ」サイクル)の他の巻の内容・感想は以下へどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 

2020年の読書の感想の一覧は以下のページでどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 
 

 
 
 
 
 
 

【アニメ】話題にならない理由は魅力が無いからでしょう……【虫籠のカガステル】

虫籠のカガステル 1 (リュウコミックス)

現代版ラピュタ! アニメ『虫籠のカガステル』が超面白いのに話題に上がらない理由 | ロケットニュース24
https://rocketnews24.com/2020/03/15/1343807/

rocketnews24.com

今期、そんな『天空の城ラピュタ』のような普遍的な光を放つボーイ・ミーツ・ガール作品に出会ったのでご紹介します。
その作品の名前は『虫籠のカガステル』。

と、ここまで熱く語ってきましたが、あなたはこのアニメを聞いたことがありますか? 正直、僕は知りませんでした。人気のアニメはトレンドに上がるし、ニュースにもなる世の中なのに、おそらく『虫籠のカガステル』がそういう取り上げ方をされたことはないと思います。なぜなら本作は……

Netflix独占配信のオリジナルアニメだから。

独占配信なので現状Netflixでしか見ることができません。そして、Netflixのオリジナルアニメは全話一挙公開。つまり、『虫籠のカガステル』は配信開始の2020年2月6日の時点で12話全てが公開されているんですね。

一方、日本の地上波アニメは毎週決まった時間に1話が公開される形式。その放送がキッカケになり、ツイートなどが放送時間に集中します。それを毎週繰り返すことで話題感が大きくなっていき、トレンドに入ったりニュースになったりするわけですが……
全話一挙公開だと見るペースは人それぞれなため、話題が集中するキッカケがありません。そのため、話題が浮上しにくいのかなと僕は分析しています。

 
 私もこのアニメの事全然知らなかったのですが、話題になってない理由は
 

全話一挙公開だと見るペースは人それぞれなため、話題が集中するキッカケがありません。そのため、話題が浮上しにくいのかなと

 
 というのは、なんか違うと思うなぁ。 

●買い切りゲームと条件は同じ

 なんとなれば、買い切りのゲームのRPGとかAVGとかだって、

・一度に全ストーリーを提供する
・進めるペースは人それぞれだから、話題が集中するキッカケがない
 
 のだから、記事の中のこの理屈で行くとどんなゲームだってネットで話題になることはできないってことになるわけですが、現実はつい先日も、こんな風に「狂気」(ト書き:失笑)がどうのこうのとか話題になる事有るわけだし。

news.denfaminicogamer.jp
 
  
 非情な話ですが、そのアニメには話題になるだけの魅力がないってところが正解なんではないでしょうか……?
 

●ついで

 オリジナル企画アニメかと思ったら、ちゃんと原作漫画があるんですね……
 
 
虫籠のカガステル 上 (文芸書)