【アニメ】感想:アニメ「うたわれるもの 二人の白皇」第21話「人を継ぐ者」(2022年11月12日(土)深夜放送)

うたわれるもの 二人の白皇

TVアニメ『うたわれるもの 二人の白皇』 https://utawarerumono.jp
放送 BS11

utawarerumono.jp
【※以下ネタバレ】
 

第21話「人を継ぐ者」(2022年11月12日(土)深夜放送)

 

あらすじ

大神ウィツァルネミテアを祀る神域、オンカミヤムカイ。
その管理を任される賢大僧正ウルトリィに導かれ、オシュトル(ハク)達はマスターキーへと近づいていく。
地下に広がる古の遺跡を抜けた先、一行を出迎えたのは荘厳な社だった。
異彩を放つそれを訝しむオシュトル(ハク)だが、その時、仮面が小さく共鳴を起こす。
社の中で一行を待つ、ただならぬ気配を纏う存在とは……。

 
 オシュトル(ハク)たちは、ウルトリィの導きでオンカミヤムカイの中にある封印された領域に入るが、オシュトル(ハク)は、この場所に旧人類時代の建物がほぼそのままの形で残っていることに驚く。

 そして一行は「社」にたどり着き、ここでクオンは「母」の一人エルルゥと再会する。またオシュトル(ハク)は、姿を見せぬ「社の主」から「うたわれるもの」と呼びかけられ、また旧人類を救う方法は無いと告げられた上で、過去の歴史を知らされる。


 かつて絶頂を極めた旧人類は、自然を汚染したことで地上での生活が出来なくなり、地下での生活を余儀なくされることとなった。そして汚染された環境で生きられるように、自分たちを作り替える「真人計画」を進めるものの成果は上がらなかった。やがて旧人類はどんな願いでもかなえる「神」ウィツァルネミテアと出会い、不老不死を願った。その願いはかなえられたが、その代償として「姿」と「理性」を失い、本能のまま他の生物を襲う怪物と化した。オシュトル(ハク)たちが「タタリ」と呼ぶバケモノこそ旧人類のなれの果てだった。


 エルルゥはオシュトル(ハク)にマスターキー(光ディスク?)を渡そうとするが、そこにウルトリィが、別にキーを受け継ぐ資格のある者として、八柱将のウォシスたちを連れてくる。ウォシスは自分が旧人類の後継者なのでキーを持つ資格があると言い、「アイスマン計画」の事を語り出す。真人計画を進める人類は、氷の中で生き続けていた謎の男アイスマンを発見し、その力を利用しようと、真人計画をねじまげたのだった。

 ウォシスは帝がオシュトル/ハクを後継者に選んだことが間違いだと言い、また社の主がアイスマンであり、同時にウィツァルネミテアであることを指摘する。

 社の主は、マスターキーは、オシュトル(ハク)たちとウォシスたちの戦って勝利した側に渡すと言い、両者は闘技場で対峙する。ウォシスはエルルゥを人質にしてキーを手に入れようとするが、そこに突然ミカヅチが現れる。


感想

 おっと、懐かしのエルルゥ再登場、それどころかハクオロ(姿見せないけど)まで出てきて、初代の「うたわれるもの」アニメの頃に戻ったようで懐かしい……
 
 
 
うたわれるもの 二人の白皇 - PS4

【Amazon.co.jp限定】人なんだ(ブロマイド付き)
 
 

【ゲームブック】感想:ゲームブック「死の罠の地下迷宮」(イアン・リビングストン/2022年)【クリア】

Fighting Fantasy 06 Deathtrap Dungeon (Puffin Adventure Gamebooks)
Fighting Fantasy 06 Deathtrap Dungeon (Puffin Adventure Gamebooks)

http://www.amazon.co.jp/dp/4815613966
ファイティング・ファンタジー・コレクション~レジェンドの復活 単行本(ソフトカバー) 2022/7/16
安田均グループSNE (著)
出版社:SBクリエイティブ (2022/7/16)
発売日:2022/7/16
単行本(ソフトカバー):1280ページ

★★【以下ネタバレ】★★
 
 

死の罠の地下迷宮
いまだかつて誰も生還したことがない「死の罠の地下迷宮」――サカムビット公が統治する都市「ファング」を舞台に、未踏の迷宮へと挑む勇敢なる者たちの試練を描く。タイトルが示すように迷宮内は「死の罠」に満ちており、凶悪なトラップがいたるところに張り巡らされ、多くの難敵が待ち構えている。シリーズ序盤に発表された作品であり、きわめて高い知名度を誇る名作。

 
 今年(2022年)7月に発売されたゲームブック5冊詰め合わせセット「ファイティング・ファンタジー・コレクション~レジェンドの復活~」

ファイティング・ファンタジー・コレクション~レジェンドの復活~ | SBクリエイティブ
https://www.sbcr.jp/product/4815613969/

www.sbcr.jp
 
 の中の一冊「死の罠の地下迷宮」(本国イギリスでは1984年発売)をクリアしましたので、感想をば。


概要

 「ファイティング・ファンタジー(FF)・シリーズ」6作目。王道ファンタジー作品。


あらすじ

 ファングの町では、領主サカムビット公が建設した巨大地下迷宮に挑む「迷宮探検競技」が毎年開催されている。競技の勝者には莫大な報酬が約束されているが、生きて地下迷宮を脱出した者は未だ一人もいない。そして今年の競技に挑む六人の冒険者の内の一人が君だ。君は、この危険な迷宮を突破し、見事生還することが出来るか?!


ゲームシステムなど

 パラグラフ数は400。システムは、ファイティング・ファンタジー・シリーズ共通の「サイコロを振ってキャラクターの3つの能力(技術点・体力点・運点)を決定」、「必要に応じてサイコロで判定を行い、戦闘や運試しなどを行う」というもの。

 特別ルールは無し。


感想

 評価は○(バランスがちょっとキツイけどなかなか)。

 FFシリーズ6作目。タイトル通り罠だらけの迷宮に苦しめられる作品ですが、面白さはなかなかのものでした。


 本作は、一作目「火吹き山の魔法使い」以来の、最初から最後まで迷宮探索オンリーという内容ですが、「火吹山~」の二番煎じにならないように色々と工夫が凝らされています。


 まず第一が迷宮に挑む目的。「火吹山~」は、山の奥に隠された財宝を手に入れるためやむなく迷宮に挑むという形でしたが、本作では「腕に覚えのある主人公が、世間に自分の力を示すために、自ら望んで迷宮に挑戦する」という設定となっています。やむに已まれぬ事情ではなく、あくまで競技として迷宮に挑む、という設定は、なかなか気に入りました。


 第二が、迷宮内のイベントの豊富さ。「火吹山~」の迷宮もイベントが薄いとは思いませんでしたが、本作ではそれを上回る圧巻のボリュームで、一歩進むことに何らかのイベントが発生し、対処を迫られます。そしてイベントの数が多いだけではなく、内容も「よくもこれだけの種類を考えつけるものだ」と唸らされるほどに多種多彩で、それぞれにどう対処するかで楽しませてくれました。

 また、迷宮攻略は競争になっていて、手ごわいライバルが五人もいる、というシチュエーションも面白さを醸し出していました。迷宮を進んでいると、先行していたはずのライバルが死体となって転がっているのを発見した! とかのショッキングシーン(?)は、単に「誰かの死体があった」よりも危機感をひしひしと感じさせてくれて上手い展開だと思いましたね。

 そして、イベントの中で何より気に入ったのが、他のキャラクターと共闘するというシチュエーションでした。競技の参加者の一人である蛮人スロムと、一時的にですが、協力しながら迷宮を進んでいくという辺りは、本作でも一番好きな展開でした。FFシリーズは基本的に一人きりで冒険に挑んでいくので孤独この上ないのですが、それだけに「仲間」と一緒に力を軽口を叩いたり、力を合わせたり、という珍しい展開は実にワクワクさせられました。それだけに、スロムとの突然の別れは悲しすぎて……(涙)



 本作の迷路は、わりと分岐は少なめで、途中で二方向に行ける場合でも片方はすぐに行き止まりというパターンが多く、基本的にあまりマッピングは苦労しませんでした。その代わりですが、ゲームバランスはかなり厳しめという印象が……

 何か余計な事をするとすぐ死んでしまうし、中盤で競技監督と遭遇するあたりは切り抜けるには相当運が必要な気がしましたし、ダイヤモンドを手に入れるルートは困難だらけで運と体力とアイテムが必要だったし。極めつけが最後の「正しい宝石の組み合わせ」を探るところで、総当たりで調べるしかないというのに、間違えるたびにダメージを食らわされる、という酷さで、あまりにもあんまりという感じが…… それでいてパラグラフ400のラストシーンは、苦労したわりには淡白なオチでちょっと拍子抜けでしたしね……


 ということで、バランス的が厳し目なところはちょっと不満もありましたが、それを差し引いても、迷宮の中で遭遇する数々のイベントの面白さは文句なし。プレイに没頭できる秀作ゲームブックでした。
 
 
 

他のファイティング・ファンタジー作品の感想の一覧は以下のページでどうぞ

perry-r.hatenablog.com

【時事】パーティー追放物ってアホ設定かと思っていたら意外とリアリティがあった【米ツイッター社】

はじめての今さら聞けないツイッター入門[第2版] (BASIC MASTER SERIES)
はじめての今さら聞けないツイッター入門[第2版]

2022年11月07日 11時45分
Twitter、解雇した従業員の一部を呼び戻し 後から必要と判明した人材など 米報道 - ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2211/07/news092.html

www.itmedia.co.jp

 米Twitterが、11月4日(現地時間)の人員削減策で解雇した従業員の一部に対し、会社に戻るよう要請していると、Bloombergが7日に報じた。新機能の開発に必要な人員などを誤って解雇していた可能性がある。


 関係者が匿名で明かした内容によると、解雇された従業員の中には、誤って解雇された人や、新機能の開発に必要な経験を持つことを幹部が認識するより前にレイオフされた人などが含まれていたという。

 
 この記事を読んで、リアル「追放物」だ、と思ったよ。
 追放物ってのはコレです。
 ↓
 ↓
dic.pixiv.net

『追放もの』とは主に『小説家になろう』をはじめとするサイトで閲覧できる小説のジャンルの一つである。 文字通り「主人公がパーティ若しくは団体から追放宣言を出されて、クビになる」という出だしから物語が始まる。

 
 今まではこの手の追放物ジャンルって、アホかと思ってました。「傲慢な勇者が、気に入らない部下を無能と見なして追放してみたら、実はメチャクチャ有能な存在で、クビにして却って困った」って、そんなこと追放する前に解っているだろ! とか。

 しかし現実にその状況が発生したのを見て、意外にリアリティがある設定だったんだ!? と気が付きました(笑) な~るほど、「リーダーが、自身が全能感の塊みたいな傲慢人間なら、十分ありうる事象だった」のか(笑)
 
 
勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う
勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う

【SF小説】感想「謎の黒船あらわる」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 676巻)(2022年11月2日発売)

謎の黒船あらわる (ハヤカワ文庫SF SFロ 1-676)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150123853
謎の黒船あらわる (ハヤカワ文庫SF SFロ 1-676) 文庫 2022/11/2
H・G・エーヴェルス (著), ロベルト・フェルトホフ (著), 星谷 馨 (翻訳)
出版社:早川書房 (2022/11/2)
発売日:2022/11/2
文庫:271ページ

【※以下ネタバレ】
 

PIGヒッチ前哨基地の指揮官代行ナレン・ムシャクが、発見した正体不明の施設を探査中に、突然巨大エネルギー爆発が発生した!


PIGヒッチ前哨基地の指揮官代行ナレン・ムシャクが、赤色恒星の第九惑星で発見した正体不明の施設を探査中、突然、巨大エネルギー爆発が発生した。救助のため急行した“グルウェル”の操縦士タシト・ラヴリンが爆発地点で発見したのは、奇妙な六面体。そのなかには透明な棺に似た容器があり、右胸に半円と放射状の線の不思議なシンボルをつけた黄金の宇宙服姿の、人間に似た生物が横たわっていた!その正体は…!?

 

あらすじ

◇1351話 ある銀河の誕生(H・G・エーヴェルス)(訳者:星谷 馨)

 NGZ447年1月下旬。M-33(三角座銀河)では、PIGの一員となっていたトヴァリ・ロコシャンが辺境惑星で未知種族(ハウリ人)の施設を発見後、時空の変動に巻き込まれた挙句、≪ナルガ・プウル≫船内に出現してしまった。一方、銀河系では213万光年離れた宙域に500億個の恒星が出現したことを検知し、仮にラグナレク銀河と命名していた。ティフラーはプシオン・ネットの異常を知り、力の集合体エスタルトゥの状況確認のため、メタグラヴ・エンジン搭載艦を派遣することを決定した。(時期:NGZ447年1月下旬~2月19日)

※初出キーワード=恒星ナコールの目/第九惑星ムシャク。恒星ワーウォック/第二惑星ヒッチ。ラグナレク銀河。



◇1352話 謎の黒船あらわる(ロベルト・フェルトホフ)(訳者:星谷 馨)

 M-33(三角座銀河)。PIGの辺境惑星の基地に正体不明の船団が攻撃を仕掛け、基地を壊滅させた上で、基地跡からハイパートロップ装置の回収を開始した。PIGは艦隊で反撃して船団を壊滅させ、敵がハウリ人という種族で「時間終止作戦」という企てを進めている事を掴んだ。(時期:NGZ447年2月中旬)

※初出キーワード=惑星フィニステレ。ケッケレク種族。時間終止作戦。


あとがきにかえて

・後半エピソードのフェルトホフの文体や、登場したゲストキャラ・ネルヴァ=タンについて。


感想

・前半エピソード 原タイトル:DIE MATERIEQUELLE(意訳:物質の泉)

 銀河間空間に銀河規模の恒星集団が出現する話。

 ドイツ語のサブタイトルは「物質の泉」という意味なのですが、ミスリードにも程があると言うか、これはちょっと酷過ぎ。物質の泉は作品の本筋に何の関係もなく、作中で「もしかして、あの星々は“それ”が進化した物質の泉では?」「多分違うと思う」と触れていた程度ですから。日本語サブタイトル「ある銀河の誕生」の方が10倍マシです。

 さて、はっきりとは書かれていませんが、エーヴェルスの持ちキャラ・カマシュ人トヴァリ・ロコシャンが再登場しました。チート設定で、物語の焦点に都合よくあらわれるインチキにも程があるキャラで、今回も4000万光年を飛び越えて≪ナルガ・プウル≫船内にいきなり到着するという無茶苦茶ぶり。こんなキャラを許していいのか?!

 今回はどうやら過去作品に登場したキャラやその子孫が多数登場しているらしいのですが、誰一人解らない……、マニアならきっちり把握しているかもしれないかもですけど。

 「ナレン・ムシャク」というキャラ、登場人物一覧に必要でした? 「一覧に書いてあるのだから、死んだと思わせて後から出てくるのだろう……」と思ったら、最後まで出てこなかったんですけど?



・後半エピソード 原タイトル:DIE SCHWARZEN SCHIFFE(意訳:黒い船)

 M-33にハウリ人が出現する話。

 つい数回前まで「恒久的葛藤が」「戦士法典が」と騒いでいたのに、もうすっかりそんなことは忘れてしまったように新たな強敵との戦いが開始され、頭が上手く切り替えられません……、以前のように「永遠の戦士との戦いから70年が過ぎて……」と間隔を開けてくれれば、まだすんなりついていけるんですけどね。

 今回はネルヴァ=タンというスプリンガー女性キャラを登場させ、過去や性格などをみっちり描写していたので、今後のレギュラーになるのかと予想していたら、あっさり死亡。フェルトホフのこういう作風は、最初の頃のフォルツの作風によく似ていますね。フォルツも確かベーコン苔事件の際に、あるゲストキャラクターについてみっちり書き込んでおいて、その回で簡単に死亡という話を書いていて、故・松谷健司先生も「あとがきにかえて」ですぐ死ぬとは思わなかったみたいな事書かれてましたし。
 
 
 

675巻~700巻(「タルカン」サイクル)の他の巻の内容・感想は以下へどうぞ

perry-r.hatenablog.com

ローダン・シリーズ翻訳者一覧は以下へどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 

【ゲーム番組】感想:NHK番組「ゲームゲノム」第6回「ひらめきで歴史を作る~ロマンシング サガ2~」(2022年11月9日(水)放送)

Romancing SaGa2 Original Soundtrack-REMASTER-
Romancing SaGa2 Original Soundtrack-REMASTER-

ゲームゲノム https://www.nhk.jp/p/ts/LJWWVGY6J2/
放送 NHK総合

www.nhk.jp
【※以下ネタバレ】
 

ゲームゲノム
あなたの心に刻まれた“ゲームの遺伝子”を呼び覚ます!

 

第6回「ひらめきで歴史を作る~ロマンシング サガ2~」(2022年11月9日(水)放送)

 

内容

ゲームゲノム ひらめきで歴史を作る~ロマンシング サガ2~
[総合] 2022年11月09日 午後11:00 ~ 午後11:30 (30分)


MC三浦大知がRPGの名作「ロマンシング サガ2」に迫る。強大な敵をひらめいた技で倒し平和を取り戻す冒険の魅力を、金子ノブアキ、開発者の河津秋敏と語り尽くす。


「ゲームは文化だ」。今回は伝説のRPG「ロマンシング サガ2」を取り上げる。圧倒的な存在感のボスキャラやバトル中に新たな技をひらめく斬新なゲームシステム、そして壮大な歴史を紡ぐ物語など、多くのプレイヤーを魅了してきた。MCの三浦大知が、シリーズファン歴30年のミュージシャン・俳優の金子ノブアキと、ファンから河津神と慕われる開発者の河津秋敏とともに、ひらめきで歴史を作るゲームゲノムを徹底解剖する。


【司会】三浦大知,【ゲスト】金子ノブアキゲームクリエイター河津秋敏,【語り】悠木碧

 
 今回のテーマは「ロマンシング サガ2」。
 1993年発売のRPG。140万本を売り上げたヒット作品。

 製作者の河津秋敏がゲスト。



◆キーワード1「閃き必須! 予測不能の冒険」

 本作の敵は「七英雄」というモンスター。プレイヤーは帝国皇帝となり七英雄を倒すことが目的となる。ところが、本作に決まったストーリーというものは無く、プレイヤーは帝国各地のどの英雄と戦うかを全く自由に選択できる。さらにゲーム中の様々な選択により、ストーリーは色々に分岐していく。


<コメント>
 一本道ストーリーだと「やらされている」感があり好きではないので、色々な選択でストーリーが変化していくようにした。



◆キーワード2「閃きで道を作る」

 本作には「閃き」というシステムがあり、戦闘中に「新しい技」を閃くことで今までにない攻撃が出来るようになる。また「アイデア」を閃くことで、行き詰ったストーリー展開が先に進めるようになったりする。


<コメント>
 RPGではバトルの後に成長だが、戦闘の後だけでなく途中でも成長できるようにした。閃きは完全ランダムではなく、ある程度プレイヤーのプレイが反映されるようになっている。



◆キーワード3「閃きを継承する」

 主人公の皇帝は死んでも、新キャラに皇帝の地位を「継承」して物語は続く。また話の途中で突然数十年単位で時間がジャンプし、やはり新しい人物が皇帝となりストーリーが続いていく。閃きで生み出された技は「道場」に残されており、新しいキャラに継承できる。


<コメント>
 最初から時間を縦に繋いでいくRPGを考えていた。また継承システムが有って死んでも終わりではないので、容赦なく強敵が出せた。



 ゲームが終わるまでに、皇帝は10人以上交代し、時間も1000年以上が経過する。そしてエンディングでは、そのプレイ体験を振り返る年代記が流れるようになっている。


<コメント>
 ゲームは小説とか映画と違い、プレイヤーが最後までプレイしてもらわないと完成しない。最後のピースをはめるのはプレイヤーなので、その過程をお返しした。


感想

 ゲーム名はメチャクチャ有名だけど全然中身は知らなかったので、番組を見ながら「こりゃ面白そうやんけ!」と思いました(29年遅れで(笑))

 やっぱり今時の3Dバリバリゲーより、こういう昔のゲームのグラフィックの方が落ち着くなぁ。
 
 

この番組について
テレビゲームを“文化”として捉え、名作の魅力を深堀りするNHK初の教養番組!古今東西の作品を取り上げ、MCの本田翼や作品愛あふれるゲストがその奥深さに迫る。何がおもしろいのか、なぜ語り継がれるのか…開発者が作品に込めた思いも紐解き、”文化としてのゲーム”に秘められた奥深い世界へといざなう!



MC
本田翼
(俳優・モデル)

MC/ゲスト(「バイオハザード」)
三浦大知
(歌手・ダンサー)


ナレーション
神谷浩史
(声優)
ナレーション
悠木碧
(声優)


番組テーマ楽曲制作
下村陽子
(コンポーザー)

 

 
ゲームゲノム
ゲームゲノム(NHKオンデマンド)

【アニメ】感想:アニメ「うたわれるもの 二人の白皇」第20話「トゥスクルへ」(2022年11月5日(土)深夜放送)

うたわれるもの 二人の白皇

TVアニメ『うたわれるもの 二人の白皇』 https://utawarerumono.jp
放送 BS11

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【※以下ネタバレ】
 

第20話「トゥスクルへ」(2022年11月5日(土)深夜放送)

 

あらすじ

各地に残る旧時代の遺産を自在に動かす秘宝・マスターキー。
オシュトル(ハク)は帝の願いを受け、それが眠ると言うトゥスクルを訪れていた。
実家へ戻ると言うクオンと別れ、彼は一人、トゥスクル皇オボロとの謁見へ臨む。
しかし、漂う緊張感をよそに謁見は挨拶のみで終わり、歓迎の宴が催されることに。
宴が大いに盛り上がる中、突如トゥスクル皇女はオシュトル(ハク)に迫る。
――我に仕えよ、と。

 
 オシュトル(ハク)、クオン、フミルィル、ウルゥル、サラァナはトゥスクルの都に到着した。クオンは実家に顔を出すため一旦姿を消し、オシュトル(ハク)たちはヤマトからの大使として国賓待遇で皇オボロと面会する。しかしクオンが帰国したことを知ったオボロは早々に退席し、すぐさま歓迎の宴が催される。

 宴の最中、トゥスクル皇女(=クオン)が現れ、オシュトル(ハク)に自分に仕えるように要求する。オシュトル(ハク)は困惑しつつ申し出を断るが、皇女は正体がクオンであることを明かし、再度同じ要求をしてから去ってしまう。

 翌日。正体を明かしてふっきれたクオンは、オシュトル(ハク)にマスターキーの隠し場所の心当たりがあると言って、城の地下の「正倉院」へと連れていく。二人はそこで「神の鎧/アヴ・カムゥ」と呼ばれる人型兵器が封印されている部屋を発見し、オシュトル(ハク)はそれが昔使われていたアベルカムルというロボットだと気が付く。クオンは好奇心でアヴ・カムゥをうっかり起動させかけるが、オシュトル(ハク)がなんとか停止させて事なきを得る。

 やがて城に、クオンの「母親」の一人で、「オンカミヤムカイ」(宗教の総本山)の「オルヤンクル」であるウルトリィが現れた。ウルトリィはハクが旧人類の一人で「鍵」を探していることを知っており、オンカミヤムカイを訪問するように依頼する。


感想

 アルルゥとかカミュとかウルトリィとか懐かしいキャラがどっと再登場。沢城みゆきってよくアルルゥの声が出るなぁ。


 今回はコメディ色強めで

・クオンが実家に顔を出すというと、ウルゥルとサラァナが永遠のお別れ風に「さようなら/あなたのことは忘れません」と突き放したように言い放つ
とか

・ハクとクオンが城の地下で封印されたロボット兵器を見つけてうっかり起動させてしまい、それを停止させるためのパスワードを求められて、その答えが「パスワード」とそのまんまやんけ設定だった
とか

 面白い回でした。
 
 
うたわれるもの 二人の白皇 - PS4

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【時事】記事「「トレンド操作」トレンド入り 大量解雇でTwitterはどう変わる?」

はじめての今さら聞けないツイッター入門[第2版] (BASIC MASTER SERIES)
はじめての今さら聞けないツイッター入門[第2版]

2022年11月07日 20時00分 公開
「トレンド操作」トレンド入り 大量解雇でTwitterはどう変わる? ITmedia NEWS編集部で考えてみた(1/3 ページ) - ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2211/07/news167.html

www.itmedia.co.jp
 

11月7日、日本のTwitterトレンドに「トレンド操作」が入った。イーロン・マスク氏が4日(現地時間)、米Twitterの人員削減に着手し、日本法人(Twitter Japan、以下TwitterJPと表記)の社員も解雇した結果、政治的な話題がサジェストされにくくなった──という声が発端とみられる。


メディアを中心とした世論形成の場とも化しているTwitterは、今後どう変わるのか。ITmedia NEWS編集部でも議論したところ、さまざまな意見が出たので、考え方の一例としてまとめてみた。

【※以下ネタバレ】

キーチ インターネット老人会的な視点で話すと、Twitterはハンドルネームのついた2ちゃんねるであって、メディアと思っている人は誰もいないと思いますがw

 
 いやいやいや(笑)、公正なメディアだと思っている人いっぱいいるよね(笑) だから、今リアルタイムに「俺たちは、ツイッターは、完全に自由で、ネット民の善意を反映した、不偏不党で公正なメディアだと信じていた! なのに! 本当は操作されていた! なんてことだ! 俺たちは騙されていた!」とかいって嘆き悲しんで騒いでいる訳でしょ(笑)

 そんな人は、個人的にはツイッターに夢を見過ぎだと思いますけど。「ネットde真実」並みに騙されすぎなんじゃないかなと。
 
 
ツイッター業物語 金と権力、友情、そして裏切り
ツイッター創業物語 金と権力、友情、そして裏切り
 
 

【ゲームブック】感想:ゲームブック「盗賊都市」(イアン・リビングストン/2021年)【クリア】

City of Thieves Colouring Book (The Official Fighting Fantasy Colouring Books)
City of Thieves Colouring Book (The Official Fighting Fantasy Colouring Books)

http://www.amazon.co.jp/dp/4815606951
ファイティング・ファンタジー・コレクション ~火吹山の魔法使いふたたび 単行本(ソフトカバー) 2021/7/16
安田均グループSNE (著)
出版社:SBクリエイティブ (2021/7/16)
発売日:2021/7/16
単行本(ソフトカバー):1416ページ

★★【以下ネタバレ】★★
 
 

盗賊都市
「盗賊都市」の異名を持つ悪名高き港街ポート・ブラックサンドを舞台にした都市型アドベンチャー。任務の達成段階に応じて、物語の舞台が移り変わっていく。本シリーズの世界観を鮮やかに描き出した名編。

 
 昨年2021年7月に発売されたゲームブック5冊詰め合わせセット「ファイティング・ファンタジー・コレクション ~火吹山の魔法使いふたたび~」

ファイティング・ファンタジー・コレクション ~火吹山の魔法使いふたたび~ | SBクリエイティブ
https://www.sbcr.jp/product/4815606954/

www.sbcr.jp
 
 の中の一冊「盗賊都市」(イアン・リビングストン/本国イギリスでは1993年発売)をクリアしたので感想をば。

概要

 「ファイティング・ファンタジー(FF)・シリーズ」5作目。王道ファンタジー作品。


あらすじ

 交易の拠点として名高いシルバートンの町は、今や毎晩≪夜の王≫ザンバー・ボーンの送り込む魔物に襲撃されている。ザンバー・ボーンを倒せるのは老魔術師ニカデマスしかいないが、彼は犯罪者の巣窟として悪名高い≪盗賊都市≫ことポート・ブラックサンドのどこかに隠棲しているのだ。君の任務は、ポート・ブラックサンドに向かい、ニカデマスを探して連れてくることだ。君は、この危険な町で任務を果たすことができるか?!


ゲームシステムなど

 パラグラフ数は400。システムは、ファイティング・ファンタジー・シリーズ共通の「サイコロを振ってキャラクターの3つの能力(技術点・体力点・運点)を決定」、「必要に応じてサイコロで判定を行い、戦闘や運試しなどを行う」というもの。

 特別ルールは無し。


感想

 評価は○(なかなか)。

 FFシリーズ5作目。世界観に徹底的に凝りまくった一作で、プレイしていてFF世界の空気を堪能出来る楽しい一作でした。


 本作は、タイトル通り、ボリュームのほぼ9割が≪盗賊都市≫こと「ポート・ブラックサンド」という町での冒険に割かれています。この町は盗賊都市の異名に相応しく、冒頭からいきなりいかめしい門番との危険な交渉を強いられ、さらになんとか町に入っても、白昼から追いはぎたちが襲い掛かってきたり、と、危険が一杯です。

 と、それだけなら、地下迷宮に入って冒険しているのと大差は無いのですが、本作の魅力はここからで、やはり町ですから、商売をしている店もあれば、一般の住民もいます。危険な町ではあるものの、お金を出せばちゃんと見合った買い物が出来るし、困っている人を助ければ良いことが起きるし、漁師の奥様方との世間話が体験できたり、と殺伐とした「戦闘」「罠」以外の要素、FF世界での一般人の暮らしが垣間見えて、読者のイメージを膨らませてくれました。個人的には、こんなに暴力に満ち溢れている町なのに、心をいやすための公園が有ったりしたのがちょっとウケました(笑)


 本作は、難易度はそれほどではなく、幾つか分岐する道を進みつつ「横に建物の入り口がある 入るか?/そのまま通り過ぎるか?」的なものを選択していくだけ。まあ、無視して素通りしたりすると、何もイベントが発生しないままバッドエンドになってしまうので、当然全て見て回るわけですが、入って得することもあれば、「寄り道なんてしなければ良かった……」と損するだけのことも有ったりして、そういう色々を体験していくのが楽しいプレイでした。

 町で必要なアイテムを(合法的に)入手するには、やはりお金がかかるので、懐具合と相談の上で色々と行動しなくてはなりません。そして意外なことに、お金は減るばかりではなく、色々と手に入るイベントも用意されており、単なるアイテム探しにとどまらない、お買い物ゲームの要素もあるのが何となく面白かったです。

 しかし、この主人公、店に入った場合に、当たり前のように店主を剣で脅す選択肢があるし、赤の他人の家に忍び込んだりするし、結構悪党ですよね~。


 このように、町の様子が詳細に描かれているパラグラフを読んでいると、なんとなくTRPGの設定資料集を読んでいる様な感覚に陥りました。色々な店には、それぞれ個性の強い店主がいるし、通りを歩いていても色々なイベントが発生します。また主人公が、町の支配者であるアズール卿の馬車とすれ違うイベント(本当にすれ違うだけ)も有ったりします。ということで、センスのある人なら、これらの描写から、色々と新しい物語をひねり出せそうな感じがしましたね。



 さて、このように町での探索行が楽しい本作は、それゆえに一つ問題を抱えています。それは「ポート・ブラックサンドでの冒険に尺を割きすぎて、ザンバー・ボーンとの対決がほぼ付けたしにしかなっていない」という点。

 本作をプレイすると、色々なイベントが発生するポート・ブラックサンドでの冒険が楽しすぎて、それと比較して、最終目的であるザンバー・ボーンとの決戦があまり盛り上がらないんですよね。敵の本拠である塔に殴り込み、強大な力を持つラスボスとの一対一の最終決戦に挑む、という展開は、物語のクライマックスとして相応しいはずなのですが……

 せめて「二部構成で、前半がポート・ブラックサンド編、後半がザンバー・ボーンの塔編、と均等なボリューム」という形であるとか、「ポート・ブラックサンドの支配者こそがザンバー・ボーンだった。町でアイテムをそろえてから、ザンバー・ボーンと決戦だ」とかだったら文句なかったのですけどね。ポート・ブラックサンドの話とザンバー・ボーンとの対決の話がまるで繋がってないというかそんな感じで、なんとなしのバランスの悪さを感じました。


 とか言いつつも、やはりゲームブックとしての質は一流でしたので、本作は秀作と評価してよいと思います。しかし、ラス前に、ニカデマスのあやふな記憶のせいで、ザンバー・ボーンに攻撃が効かず、速攻で殺されてしまうバッドエンドは、「ここにきてこれは無いよな~」と思いました(笑)
 
 
 

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