感想:アニメ「ストラトス・フォー アドヴァンス CODE:202」


 どこが人気が有るのか良く解らないのに、気が付くともう3年ばかり続いているシリーズの最新作。OVA発売前にCS放送(キッズステーション)で先行放送です。たまにはこういう特典が無いとね。

 さて、今回の話は、はっきり言えば「基地に新型機(MIG-31)が納入されました」で終わりです。うむむ。

 まず、人類が宇宙ステーションから有人機を打ち出して隕石迎撃をしている時代に、MIG-31が現役で、しかも「新型機」扱いってどういう世界観よ? スタッフが趣味を丸出しにして好きな機体を出したとしか思えません。

 しかも、CODE:201から登場した新キャラ三人娘の扱いも「?」です。前作のヒロインから代替わりして彼女たちが主役を張ると思っていたのに、前作ヒロイン四人組が出戻ってきてしまったおかげで、本当に存在感が有りません。彼女たちの役割は下宿先の食堂でコスプレを披露する事だけ?

 さらにさらに、「地球外生命体の存在」とか「政府の陰謀」とか色々仕掛けを用意しているみたいなのに(ここだけ読んだら、まんま”X−FILE”ですね)、今回その辺りの進展は殆ど無し。OVAシリーズが何巻の予定か知りませんが、TVシリーズみたいに尻切れで終らせたくないなら、もう少しキビキビ進めるべきだと思うんですけどね。

 でも、まあ、多分視聴者が求めているのは「戦闘機+女の子」以上の物ではなくて、スタッフもそういう気持ちで割り切って作っているのでしょうから、「話が進まなくて謎が解けないぞ」とかぼやくのは野暮なんでしょうね、きっと。