感想:OVA「MURDER PRINCESS」4,5,6話

 CS放送・AT−Xで、昨年発売されたOVAが放送されました。今週は後半分の4〜6話です。

■公式サイト
http://www.murderprincess.com/index.html

■お話

 ファンタジー世界の剣+魔法バトル物。凄腕の女賞金稼ぎがふとしたことから王女と体が入れ替わってしまい、王女の懇願で国を守るために戦う。一見可憐な姫が剣を振るって敵を切り倒していくところが見所。

第4話 追放

ついに国に帰還したカイト王子。王子が戴冠すれば王女アリタのふりをしていたファリスの役目は終わる。別れの日を目前にして、互いに少し寂しい気持ちになる、アリタとミラノ。その夜、アリタのもとにカイトの使いが訪れる。呼ばれた先でアリタは驚くべき事実を知るのだった。(公式サイトより)

第5話 宿命

裏切り者の汚名を着せられ、追われる身になってしまったアリタとミラノたち。彼女たちをかくまったのは、旅の占い師フェネラだった。彼女の馬車に乗って、国境を越えて逃げようとする一同。アリタはそこでミラノからすべての秘密を明かされる。それはこの世界の隠された歴史だった。(公式サイトより)

第6話 決意の果てに・・・

世界の隠された過去と、ミラノが背負っていた宿命を知るアリタ。同時にアリタが背負う宿命もが明らかになった。国境を目前にして一同は再びフォーランドの王宮を目指す。自分たちが背負わされた宿命から逃げずに、正面から立ち向かうことを彼女たちは決意していた。そして、最後の戦いが始まった――(公式サイトより)

 いきなりですが、朴ロ美さんの演じるプリンセスが良い! ホントはまり役です。

 お話は、城とその周辺のみでチマチマと進む、こじんまりとした展開で、なおかつ、「美貌の女魔法使い」「顔を隠した騎士」「王家に伝わる禁断の秘密」等、物凄くありがちなキーワードがてんこもりなので、お話の深みやそのような点では評価は辛くなります。しかし、全6話というボリュームを良く理解し、適切な密度で話をまとめているとも言えるでしょう。身の丈を解っているという感じですね。

 絵の方は、キャラ絵は原作絵をよりとっつきやすい感じにしていて全く問題なし。アクションシーンも「金髪お姫様が超人的跳躍力で飛び回りながら、剣を振り回して敵を薙ぎ倒す」という、この手のアニメ好きのポイントを完璧に押さえたもので、これまた文句無し。

 クライマックスがもう超王道ながら適切にまとめているので後味も良く、という事で、なかなかに面白かったと思います。マルですね。

★蛇足

 しかし、いくら出来が良くても1話30分あたりに¥6,090(税込)を払う気にはとてもなれない(\1,000までならなんとか・・・)。アニメ業界の商売の仕方は何処か何かを完全に間違えているとしか思えない。