ペリー・ローダン百科事典「マスティベック人」「グライコ人」


 「宇宙英雄ローダン・シリーズ」の百科事典です。

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■マスティベック人(348巻/695話)

 3460年に物語に登場した種族。「七種族の公会議」の主要種族の一つ。精神生命体。公会議において、SVE艦に”充電”する役目を担当する。


 故郷世界は未知の銀河に属する「惑星ジョイル」。


 技術力は、3460年時点ではおそらく公会議で最も優れているに違いない。


 マスティベック人は想像を絶するほどの長い歴史を持つ種族である。彼らは長い歴史の中で三次元・四次元の全ての謎を解き明かし、種族は不死となった。やがて解明することが無くなり、種族が停滞の危機に陥ったとき、彼らは肉体を捨て去って精神生命体と化し別宇宙へと進出した。しかし、その宇宙には何も生命が存在せず果てしない孤独を実感したとき、彼らは元の三次元・四次元世界に戻り、他の種族とコンタクトして技術的に援助することにした。


 3460年時点でマスティベック人はピラミッドでSVE艦の行動を援助している。SVE艦に充電する際に、同時に周辺に住む生命体の感情を感じ取ることができ、それがマスティベック人に、共に生きている実感を(幻想だとしても)与えるのである。


 マスティベック人は善悪を超越した存在であり、三次元・四次元世界のことには殆ど興味が無い。彼らは公会議の政策には全く関与していない。


●初出=348巻・695話・「不可侵領域」・3460年

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■グライコ人(325巻/650話)


 3460年に物語に登場した種族。「七種族の公会議」の主要種族の一つ。非ヒューマノイドの鳥形種族。公会議において、「調停役」を担当する。


 身長約4メートル。頭部は球形で直径20センチ。一対の大きな目と嘴。胴体は2メートル前後のシリンダー型。手は2本で触手の様に関節は無く、指は5本。胴体との間に飛翔膜があり、普段は体に巻きつけている。足は3本。竹馬の様。肌は砂色で無毛でざらざらした感じ。


 故郷世界は未知の銀河に浮かぶ宇宙ステーション「宇宙島」。


 技術力は不明。


 グライコ人は脳と肉体から「プシオン性放射」を発し相手に忠実にさせることができる。この能力のため、グライコ人は公会議の調停役として他の6種族をまとめている。おそらくグライコ人の存在が無ければ、公会議種族は異質すぎて互いに理解できず、公会議は崩壊していたに違いない。


 グライコ人は善の種族であり、全宇宙が平和で満ちることを願っている。彼らは公会議種族(特にラール人、ヒュプトン)に騙されており、公会議が統治している領域では戦争が無くなり人々は平和で幸せに暮らしている、と信じ込んでいる。そのため、ラール人やヒュプトンは公会議支配体制の実体をグライコ人に知られないようにしている。


●初出=348巻・696話・「平和の使節」・3460年
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