感想:小説「不可侵領域」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 348巻)


 小説「不可侵領域」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 348巻)の感想(ネタばれ無し)です。

■データ(公式)
http://www.amazon.co.jp/%E4%B8%8D%E5%8F%AF%E4%BE%B5%E9%A0%98%E5%9F%9F-%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%82%AB%E3%83%AF%E6%96%87%E5%BA%AB-1-348-%E5%AE%87%E5%AE%99%E8%8B%B1%E9%9B%84%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA-348/dp/4150116652/ref=pd_bbs_sr_1?ie=UTF8&s=books&qid=1213494543&sr=8-1不可侵領域 (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-348 宇宙英雄ローダン・シリーズ 348) (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-348 宇宙英雄ローダン・シリーズ 348) (文庫)
エルンスト・ヴルチェク (著), ウィリアム・フォルツ (著), 依光 隆 (イラスト), 嶋田 洋一 (翻訳)

文庫: 272ページ
出版社: 早川書房 (2008/6/8)
ISBN-10: 4150116652
ISBN-13: 978-4150116651
発売日: 2008/6/8

宇宙英雄ローダン・シリーズ 348巻

 日本で発売されている小説では最長を誇るSF「宇宙英雄ローダン・シリーズ」の一冊です。

翻訳  = 嶋田洋一
発売  = 2008年 6月
収録  = 695 & 696話
サイクル= 第11サイクル「公会議

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◆695話 不可侵領域(エルンスト・ヴルチェク)(訳者:嶋田洋一)

 3460年7月。銀河系の惑星エルトルスではラール人抵抗派と恭順派が激しく対立していた。抵抗派の3人は「権力のモニュメント」と呼ばれるピラミッドに潜入し、その謎を解明しようとするが?!


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 位置付けとしては番外編で、主要キャラは全く出てこない&本編にも関係ない、のですが、ピラミッドを運営する公会議第三の種族のエピソードがやたらと面白いのです。

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◇696話 平和の使節(ウィリアム・フォルツ)(訳者:嶋田洋一)

 公会議第四の種族『グライコ人』は平和的な種族であり、「公会議が統治する銀河は楽園だ」と信じ込まされていた。そのグライコ人が銀河系を訪問することが決まり、ホトレノル=タアク達は見せ掛けの平和を偽装しようとするが?!


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 大慌てで理想郷をでっち上げようとするホトレノル=タアク達の混乱ぶりが見どころのお話です。公会議も、銀河種族側から見ると無慈悲な圧制者ですが、内部から見ると、権力争いやら現場へのムリの押し付けやら、彼らは彼らなりに苦労している、という描写が有るのがなかなか愉快ではあります。

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★おまけ

 あらすじネタバレ版はこちらへ。

ペリー・ローダンへの道
http://homepage2.nifty.com/archduke/PRSindex.htm

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