雑談:ゲームブックに思いを馳せる

 ここ数日何故かゲームブックの事をネットで調べまわっています(きっかけはさっぱり憶えていないのですが・・・)、というわけで、ゲームブックつながりで3題。


■1 送り雛は瑠璃色の/思緒雄二(1990)

 和をテーマにしたゲームブックの伝説的作品。雑誌「ウォーロック」に掲載→1990年に社会思想社から文庫化→2003年に創土社から加筆版が発売、という流れを辿っており、創土社版は持っているのですが、最近「創土社版は改悪」云々という評価があることをしり、無性に社会思想社が欲しくなりました。

 しかしアマゾンの中古の相場を調べたらなんと20,000円!! いくらなんでも元価格が800円程度だった本にそこまで払う気にはなれません。で、ネットの古本屋で猛検索をかけましたが・・・、見付かりませんねぇ。高いのは覚悟していましたが、まさか一冊も見付からないとは。うちひしがれております。

 ちなみに、社会思想社版には収録されていたのに、創土社版には未収録の「顔の無い村」という作品も、改めて創土社から刊行の予定が有るようですが、噂話のレベルですしね・・・


■2 デーモンズ・シティ 鬼神狩り/山本弘(1987)

 辰巳出版がアソコンブックス系列で出したムック形式のゲームブック。アニメタッチのイラスト・添付したタロットカードを使う、等、なんとなく豪華っぽい本でした。調べて初めて知ったのですが、作者は山本弘<今はと学会会長の方が有名>氏だったんですねぇ。

 ゲームブックはこういう方向に展開するのもアリだったのでは、と今更ながらに懐かしく感じます(この流れが全てではないにせよ、ストーリー重視の文庫本型・ビジュアルも重視のタイプや、色々有っても良かったのかも)。

 何時の間にか捨ててしまったのが悔やまれてなりません。


■3 君ならどうする食糧問題/M・アラビー

 社会思想社が出していた異色ゲームブック。現代の国の統治者となって様々な問題を解決していく、というもの。プレイしたことは無いのですが、とあるゲームブックのサイトで表紙絵を見て思いっきり懐かしくなって泣きそうでした。いやー、これ、ウォーロックの広告ページでいっつもいっつも宣伝してましたよねぇ。「こんなん誰がプレイするのかしらん?」といつも思ってました。


■おまけ

 ファイティングファンタジーシリーズの中古価格も見たのですが、さすがに「火吹き山の魔法使い」は300円とかで扱っていました。まあ、この本はとにかく売りまくりましたからねぇ。世の中にだぶついているでしょう。しかし「モンスター誕生」は4,800円!! これをふざけんな価格と呼ばずになんと呼びましょうか。