感想:アニメ「刀語」第1話「絶刀・鉋」(ぜっとう・かんな)


 アニメ「刀語(かたながたり)」の感想です。

刀語 - 西尾維新アニメプロジェクト
http://www.katanagatari.com/

 BSデジタル放送・BSフジでの視聴です。

第1話 絶刀・鉋(ぜっとう・かんな)


■あらすじ

 舞台は日本風の国。「尾張幕府」が全国を統治している時代。”刀を使わない剣術”「虚刀流(きょとうりゅう)」を伝える鑢(やすり)の一族は、その力を恐れる幕府によってある小島に20年に渡って幽閉され、今では残っているのは七代目伝承者・鑢七花(やすり・しちか)(声:細谷佳正)と姉の鑢七実(やすり・ななみ)(声:中原麻衣)のみ。

 ある日、島に幕府の重要人物で「奇策士」(きさくし)を自称する「とがめ」(声:田村ゆかり)が訪ねてきた。とがめは七花に12本の刀を集める仕事を依頼する。それらは過去の伝説的刀鍛冶・四季崎記紀(しきざき・きき)が作った1000本の刀の中でも頂点に位置するもので、1本の刀で大軍を壊滅させる力があるという。とがめは既に忍者集団「真庭忍軍」(まにわにんぐん)や、腕の立つ武士に刀集めを依頼していたが、彼らは全員刀の魅力に取り付かれ、回収した刀を自分のものにして逃亡してしまっていた。

 話の最中に真庭忍軍の一人「真庭蝙蝠」(まにわこうもり)が現われ、とがめから情報を得るため拉致しようとするが、七花は蝙蝠を倒し、まず「鉋」を回収した。七花はとがめと共に島を出て刀回収に旅立った。


■感想

 西尾維新の小説(ライトノベル?)のアニメ化。原作は知りませんが、去年放送した同じ作者の「化物語」がくせが強いもののそれなりに面白かったのでチェックしてみました。

 いやぁ、この「まんが日本昔話」風というかなんというかの、萌えとかの絵による魅力を一切拒否したような絵柄がステキ。よくこんなキャラデザが通ったものだと感心します。現場が「絵がコレもんでも作者名で絶対ウケます!」と偉い人を押し切ったのでしょうか。あえてこういう地味な絵にした理由が全く読めませんが・・・(萌え絵にしておいて「ひたぎサイコー!」とかいうオタクどもを喰い物にしたほうがお得でしょうに)。

 お話は時代物少年漫画風というか、(今後はともかく)出だしはかなりオーソドックス。無手で刀を持った相手を倒す流派というあたり、20年位前に燃えまくった漫画「修羅の門/刻」を髣髴とさせてなかなか良しです。

 ボケはやや空回り気味でしたが、全体的に見て好印象。よって、向こう一年間楽しくつき合わせてもらおうと思います。


★蛇足

 尾張幕府って信長が本能寺で死ななかった歴史だと言いたいのか?