感想:ゲーム雑誌「Game Journal(ゲームジャーナル) No.34」『燃えよ! 姉川の戦い』

ゲームジャーナル34号 燃えよ!姉川の戦い

発売日:2010年3月1日

ゲームジャーナル公式サイト
http://www.gamejournal.net/

[付録ゲーム]
・燃えよ!姉川の戦い(柿崎唯デザイン)
西南戦争1877(そんし〜浅野デザイン)


・特集1「燃えよ!姉川の戦い

 姉川の戦い特集というより、デザイナー柿崎唯大特集号という感じ。「姉川の戦い」がテーマではなくて、ゲーム「燃えよ!姉川の戦い」がテーマです(だから恒例のヒストリカルノートとかは載っていません)。恐るべき事に、リプレイ漫画以外の文章パートは柿崎唯氏がただ一人で書いています。ゲームのコツも、歴史的背景も、デザインについてのお話も、製作者懺悔も、何もかも一人で全て。

 「歴史的な通説のうち、自分はどの様な理由でどの説が正しいと考えているか」とか「それをゲームにするにあたり、どういう理由でスケールやユニット規模、システムなどを決めたか」等、デザイナーが歴史上の戦いをゲーム化するデザインの過程を描いた特集、というより超長いデザイナーズノートと言うべきか。

 という事でこの記事を読んでも姉川の戦いにはあまり詳しくなれませんが、ゲームデザイナーというものの考え方というのはなかなか良く伝わってきました。


・特集2「西南戦争1877」

 こちらは西南戦争についてヒストリカルノート4P、プレイの指針2P、とこじんまりした作り。しかし歴史のお勉強にはなりました。


 今までは2in1の号は、大抵どちらの特集も半端な内容になっていてイマイチでしたが、今回は姉川の戦いのほうが読み応えが有って結構満足感が有りました。唯一の減点ポイントは姉川の戦いに殆ど興味が無いことですかね。


★次号予告

 次号35号はWW2東部戦線物「激闘!グデーリアン装甲軍!」です。なんだ、今後はゲームタイトルに「!」を入れるのが義務になるのかしらん。


★蛇足

 目次のページ数が2ページずつずれまくり・・・