雑談:漫画「ワルタハンガ」(藤澤勇希)が良い意味で酷い

秋田書店プレイコミック
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 プレイコミックで連載している「ワルタハンガ 夜刀神島蛇神伝」(藤澤勇希)が、藤澤節炸裂で予想以上の酷さとなっております。作品の質が低くてヒドイと言うのでは無くて、残酷描写が。

 お話は、とある南海の孤島にツチノコ捕獲ツアーにやって来た面々が、この島に潜んでいた異様な進化をした生物に次から次から犠牲になり、しかも船は当分迎えに来なくて脱出不可能、という、もー、いかにも藤澤漫画ぁ〜、という内容です。

 人間をお出迎えする生物たちは、凶暴なヤツがいきなり襲い掛かってくるのではなく、「木の枝そっくりに擬態していて蜘蛛の糸的な物で人間を吊り上げて食う虫っぽいヤツ」とか「岩そっくりに擬態して近づいた人間を一呑みする生物」とか「地面にペッタリ寝そべっていて人が近づいたらばさっと起き上がって丸呑みするムカデ」とか「草むらっぽく擬態して人間の血を吸う虫的な奴」とかおぞましいのばっかり。普通こういう閉鎖環境なら互いに喰いあいをすると思うのですが、この島では何故か「食べ物は人間、人間がいないときはずっと動かずにいて何十年でも人間を待つ」というルールのようです。

 藤澤漫画の傾向から考えて、結末は「主人公と恋人的女性と子供数人が助かるが、実は腹の中に怪物が寄生していて日本に還ってきた途端、腹の中から飛び出してきてバッドエンド」となると見ましたが、どうでしょうか。