感想:ドラマ「刑事コロンボ」『二つの顔』(1972-73年)


 ドラマ「刑事コロンボ」の感想です。

■NHK海外ドラマホームページ・刑事コロンボ
http://www9.nhk.or.jp/kaigai/columbo/

 NHK BShi(BSハイビジョン)での視聴です。

「二つの顔」  DOUBLE SHOCK


■あらすじ

 資産家クリフォード・パリスの双子の甥の一人が、財産目当てに叔父を浴室で感電死させた後、トレーニング中の自然死に偽装した。しかしコロンボは現場の状況から殺人事件と睨んで捜査を開始し、遺産相続人の二人の甥に狙いを定める。双子の甥、料理研究家のデクスターと銀行員ノーマン(マーティン・ランドー一人二役)は、互いに憎み合っており、相手こそが犯人だと主張するが・・・


■感想

 放映時間は1時間14分。初見。

 コロンボには物凄く珍しい犯人当て形式。「マーティン・ランドーの演じるキャラの犯行」というのは最初から見せますが、それが甥のどちらか最後まで解らない、という異色編です。「さらば提督」以外にもこの手の犯人当て物が有ったとは。

 犯人当てという時点で普段と全く違いますが、さらに屋敷の家政婦さんの視点で、コロンボが物凄く無礼で鼻持ちならない男に描かれているのも珍しい。まあ、いつもですと犯人の立場でコロンボが鬱陶しいヤツ!と描写されるのですが、今回はそれが出来ないからでしょうが、確かにタバコの灰を家中に撒き散らしたり、テレビをぶっ壊す刑事がうろついたら嫌でしょうね。また、家政婦の態度に耐えかねて「私にも感情があるんですよ」と訴えるコロンボも珍しい。

 と何から何まで異色づくめでした。話のレベルは・・・、まあ、普通ですかね。