感想:アニメ「劇場版 ブレイク ブレイド」第1章「覚醒ノ刻」


 アニメ「劇場版 ブレイク ブレイド」の感想です

■公式サイト
http://breakblade.jp/

 BSデジタル放送BS11(イレブン)での視聴です。


■概要

  同名漫画(作者:吉永裕ノ介Webコミック「FlexComix ブラッド」連載) の劇場アニメ化作品(全6部作)。ファンタジー系の巨大ロボット物。今年の5月に劇場公開され、9/17にBS11で放送された。


■キャスト

ライガット・アロー:保志総一朗
シギュン・エルステル:斎藤千和
ホズル(クリシュナ9世):中村悠一
ゼス:神谷浩史
クレオ・サーブラフ:花澤香菜
リィ:甲斐田裕子
エレクト:梅津秀行
アルガス:高橋研二
ナルヴィ・ストライズ:井上麻里奈
ナイル・ストライズ:白石稔
ロギン・ジー・ガルフ・エンサンス:河相智哉
バルド:菅原正志
トゥル:緒方賢一
サクラ:葛城七穂
レガッツ:浅野真澄
ロキス:土師孝也

第1章 覚醒ノ刻


■あらすじ

 「クルゾン大陸」は、燃料となる資源は皆無のため、人間は「石英」という鉱物を人の持つ力「魔力」で伸縮させ動力源としていた。「ライガット・アロー」(声:保志総一朗)は、100万人に1人という生まれつき魔力を持たない人間で、周りからは「能無し」と呼ばれ蔑まれて生きていた。

 ある日、ライガットは士官学校時代の友人で、今は「クリシュナ王国」の国王である「ホズル」(声:中村悠一)に王都ビノンテンに召喚され、同じく学友だった王妃「シギュン」(声:斎藤千和)たちと再会する。国民に隠されていたが、クリシュナ王国は隣国の超大国アテネス連邦」の侵攻を受けており、しかも先遣部隊の指揮官はライガットたちの共通の友人「ゼス」(声:神谷浩史)だった。ゼス率いる5体のゴゥレム(ロボット兵器)は既に王都近くにまで侵攻してきていた。小国クリシュナにはアテネスに抗う力は無かったが、アテネスから提示されている講和の条件はシギュンを含む王族の皆殺しであり、ホズルにはとても飲める条件ではなかった。

 ライガットはホズルから、最近発掘された1000年前の古代人の遺産である「アンダー・ゴゥレム」の調査に協力するように頼まれる。その発掘現場にゼス率いるゴゥレム部隊が出現、ライガットは無我夢中でアンダー・ゴゥレムを動かし、ゼスの部隊を撤退させる。その後の調査で、アンダー・ゴゥレムはライガットにしか動かせないと判明した。ライガットはゼスの再襲撃を知り、話し合いをしようとアンダー・ゴゥレムに乗り飛び出していった。


■感想

 Webコミックの「FlexComix ブラッド」で連載中の漫画のアニメ化。正直さっぱり面白いと思っていなくて、初期でぶん投げたので、劇場版6部作という扱いには驚いています(最近アニメ化の影響で再度読み始めていますが、やはりそんなに面白いとは・・・)。

 さて、感想ですが、一言で言えば『テンポがの・ろ・い』。これに尽きます。原作が既に9巻まで出ているのに、アニメは第一章の前半30分をかけて原作第一話をのんびりと描いています。『原作を粗雑に扱わずじっくり描いている』とかいえなくも無いのですが、見ていてあまりの歩みの遅さにイライラしてきました。後半で原作のどこまで進んだか不明ですが、多分第二話までくらいか? とにかくあまりののったりぶりに、後半は時計と睨めっこしてイラつきながら視聴してました。

 ロボット兵器・ゴゥレムの描写はまずまず。重さとか質感とかそういうのを感じさせ、わりといい感じ。しかしゼスたちの乗っているゴゥレムは黄色だし頭の形も似ているだしで「機動戦士Zガンダム」に出てきた「百式」を思い出して仕方なかったですね。

 人間は・・・、まあ、原作漫画も「薄い」というかキャラを美形振りを感じる作品では無いのですが、その薄さをまんまアニメにしなくても良いじゃん。もっと女の子を可愛くするとかすればいいのに。

 ストーリーは、原作通りかな。引き裂かれた友情+ファンタジー的ロボット兵器でドタンバタン。ふと思ったけど最近見かけない「富野監督風濃い人間ドラマのロボット物」というジャンルなのかもしれない。

 正直、アニメもあんまり面白いと思わんのですが、とりあえず今週9/24放送の第二章も見てみます。もしかしたら大逆転で面白くなったりするかもしれないですしね。