感想:アニメ「心霊探偵八雲」第13話(最終回)「失意の果てに〜久遠〜」


 アニメ「心霊探偵八雲」(全13話)の感想です。

NHKアニメワールド 心霊探偵八雲
http://www9.nhk.or.jp/anime/yakumo/

 NHK-BS2での視聴です。

第13話(最終回) 『FILE 13 失意の果てに〜久遠〜』


■あらすじ

 八雲の父「斎藤雲海」の目的は、八雲の体を奪い取り肉体を持って復活する事だった。霊は普通生者の体を乗っ取る事は出来ないが、対象の人間の精神状態が霊と一致していればそれは可能となる。雲海は八雲を自分と同じく他者への憎悪に満ちた状態にして体を奪おうとするが、八雲は雲海を受け付けなかった。目論みの失敗した雲海は再来を予言して姿を消し、置いていかれた七瀬美雪は絶望して車で湖に飛び込んだ。

 八雲は一心を刺した犯人の医師が自首する事を条件に、一心の臓器を医者の娘に提供する事に同意した。奈緒は後藤夫婦に引き取られることになった。一心の葬儀の日、八雲は一心の霊に自分も奈緒ももう大丈夫だと伝える。


■感想

 ようやく明かされた八雲の父の目的(と本名)。ああ、なるほど、という感じ。なんか勝手に心の中で雲海を『この世を混乱させようとする大悪霊』みたいに捉えていて「その割にはすることのスケールが小さいな」とかガッカリしていたわけですが、単に八雲の体が欲しかっただけならば、今までの行動も筋が通るというもの。まあ、その割にはもったいぶった話を延々と続けたわけですが・・・

 このアニメは、はっきりいって「心霊物」としてもイマイチ、「探偵物」としてもイマイチ、と非常に評価の低い作品で「小野大輔の甘い声以外何もないじゃん・・・」とか思っていましたが、最終回だけは非常に上手く体裁を整えましたね。おかげでなんとなく結構面白いアニメを見ていたような錯覚に襲われてしまいました。

 最終的な評価は「これだけ豪華なキャストでこんな程度のアニメとはもったいなかったね」です。放送前はもうちょっと凄いものを期待していたんですけどね〜。