雑談:アニメ2010年10月〜12月分点数付け


 プログ『アニメ調査室(仮)』様(http://anime-research.seesaa.net/)からお声をかけて頂いたので、2010年10月〜12月に視聴終了したアニメを点数付けしてみました。(一番最後が投票用フォーマット)


■評価基準
S : とても良い(第3回より追加)
A : 良い
B : まあ良い
C : 普通
D : やや悪い
E : 悪い
F : 見切り、視聴はしたが中止(または見逃しが多い)
x : 視聴なし、(または視聴中のため評価保留)
z : 視聴不可(わかる範囲で良いです)


■個別コメント

01,刀語,B

 「アニメ日本昔話」とでも言うようなキャラデザに驚いたアニメ(あとから、原作のイラストを忠実に再現した物だと知りましたが・・・)。キャラ同士の掛け合いや、とがめの奇策等、そこそこ面白かったものの、同じ西尾維新作品で先にアニメ化された「化物語」に比べると、良くも悪くも普通で、もうひとつ物足りなかったですね。また最終回が何がなんだかピンとこない結末で、1時間物×12ヶ月という壮大なプランに見合う満足度では有りませんでした。


05,アマガミSS,x

 まだ放映中のため評価無し。


06,えむえむっ!,B

 このアニメ、始まったときはどうしようもなくつまらなかったのですが、途中からどんどん面白くなりましたね。

 最初は「嵐子が男嫌いになったのは、中学時代に付き合っていた相手に暴力を振るわれたせい」とかいう話が続いて、「そんな重い話を持ってこられても困るのですけど・・・」と引きまくりましたが、その話に一区切りつけた途端に、ドラゴンボールのパロディとか軽い展開山盛りになって、お気楽極楽に楽しめるようになりました。

 まー、見た目はありがちな絵、お話もありがちハーレム物のコメディ、時々ラブコメあり、と、掃いて捨てるほど有りそうなタイプのアニメで、特筆するべきところは無かったのですが、シリアス展開を越えた後のアホッぽい話の数々はかなり楽しめました。あと、OP/ED曲が両方ともかなりノリノリで良かったし。全然期待していなかったのでこれは拾い物でしたね。


08,侵略! イカ娘,x

 まだ放映中のため評価無し。

(原作漫画を第一回から読んでいる身としては、「イカ娘ちゃん、可愛い!」などと評価される時代が来たなんて信じられない気持ちです。原作を読んだらみんなそう思うのではないかしらん。原作漫画ではイカ娘ってただのバカキャラです。)


09,ヨスガノソラ,B

 名作ではないもののなかなかそそられたアニメ。絵は、原作ゲームの「橋本タカシ&鈴平ひろという二大絵師」の絵柄が全く反映されておらず、その点ではガッカリにも程がありましたが、実の兄妹の近親相姦も含めた何かしら背徳的な雰囲気と、予想を遥かに越えたエロスにより、かなり魅力的な作品に仕上がっていました。(これで18禁ではないというのも凄い話だ)。

 京都アニメーションがエッチ要素抜きバージョンを、原作のままの絵で作ったら、「Kanon」とか「Air」なみに伝説になった可能性も有りそうですが、まあこのバージョンでもそれなりには面白かったと言えましょう。


10,アイアンマン,B

 アメコミ原作を日本のスタッフがアニメ化する企画の第一弾。『1980年代後期、「トランスフォーマー2010」の次の作品を日本で作ったら、ノリが日本風のベタベタした物になって大失望』という苦い思い出があり、この作品もどうかと危惧していましたが、結果から言えば取り越し苦労でした。

 映画キャラに似せた絵、カッコよく動くアイアンスーツ、アメリカンなお話、など、映画版のノリは知らないので比較は出来ませんが、このアニメ単体で見る限り、なかなかの作品でした。途中、スタークとゲストキャラの少女のエピソードがあるなど、日本風のノリに流れたこともあったものの、全体的にはアメリカンな感じが貫かれて〇でした。


11,心霊探偵 八雲,D

 期待を裏切った事ではトップクラス。少女漫画ベースの絵と、小野大輔以下の安定した声優陣は良かったものの、お話がサッパリ。原作が悪いのかアニメ化で失敗したのか不明ですが、「心霊物」としてもイマイチ、「探偵物」としてもイマイチ。「ゴーストハント」の再来を期待していたので、あまりといえばあまりの内容に不満たらたらでした。

 ただし、最終回だけは非常に上手く体裁を整えていたのには感心しました。おかげでなんとなく結構面白いアニメを見ていたような錯覚に襲われてしまいましたよ。


18,それでも町は廻っている,x

 まだ放映中のため評価無し。


19,そらのおとしものf (2期),S

 2010年10月〜12月期で最高の評価のアニメ。

 原作とは微妙に雰囲気が違うのですが、根源のところを良く掴んでいるというか、原作の良さを別の角度で引き出すというような感じで、良い意味でオリジナリティを出していました。智樹とエンジェロイドたちとの微妙な関係、馬鹿話回のアホっぶり、シリアス回の陰鬱さや智樹を初めとするキャラクターたちの意外なカッコよさ、等、ハズレが全く無く全てにおいて文句無し。


23,探偵オペラ ミルキィホームズ,x

 まだ放映中のため評価無し。


27,俺の妹がこんなに可愛いわけがない (TV放送分),C

 正直何故見つづけたのか良く解らないアニメ。「原作小説が話題!!」という事で視聴したのですが・・・、少なくとも途中で放り投げるほどヒドイとは思わなかったのですが、さりとて「面白かった」とも・・・、「興味深かった」というのが一番近いでしょうか。こんなテーマのアニメがどう展開してどこに着地するのか、そこに興味津々だったというところですかね。

 しかし、どこまで行っても、妹がお世話になりっ放しの兄に対して「ハァ?」「キモッ」その他の罵詈雑言の連発、最終回もなんだか釈然としないオチ、という事で、最後まで何かスッキリしないアニメでした。あと、14歳の中学生とか17歳(?)の高校生とか、とにかく18歳未満が「エロゲー」を購入して、それが別に当たり前のこと、問題ありませんよ、みたいに描いている描写には、最後まで引っ掛かりを覚えました。

 絵も声優も手堅かったのですが、原作が人気と聞いて幻惑されていたというか、人気ぶりを知らなかったら「なんだこりゃ」と切り捨てていたような気がします・・・


■投票フォーマット

(リストは次の行から)
2011冬調査(2010/10-12月期、終了アニメ、29作品)

01,刀語,B
02,屍鬼,x
03,海月姫,x
04,咎狗の血,x
05,アマガミSS,x
06,えむえむっ!,B
07,うちの3姉妹,x
08,侵略! イカ娘,x
09,ヨスガノソラ,B
10,アイアンマン,B
11,心霊探偵 八雲,D
12,ぬらりひょんの孫,F
13,伝説の勇者の伝説,F
14,おとめ妖怪 ざくろ,x
15,神のみぞ知るセカイ,F
16,薄桜鬼 碧血録 (2期),x
17,もっと To Loveる (2期),x
18,それでも町は廻っている,x
19,そらのおとしものf (2期),S
20,Fortune Arterial 赤い約束,F
21,ロビンくんと100人のお友達,x
22,百花繚乱 サムライガールズ,F
23,探偵オペラ ミルキィホームズ,x
24,荒川アンダー ザ ブリッジ×2 (2期),x
25,トランスフォーマー アニメイテッド,x
26,パンティ&ストッキングwithガーターベルト,x
27,俺の妹がこんなに可愛いわけがない (TV放送分),C
28,夢色パティシエールSP プロフェッショナル (2期),x
29,ひだまりスケッチ×☆☆☆ 特別編,x