感想:アニメ「侵略!イカ娘」第12話(最終回)「戦わなイカ?」「ピンチじゃなイカ?」「もっとピンチじゃなイカ?」


 アニメ「侵略!イカ娘」(全12話)の感想です。

■「侵略!イカ娘」公式ファンサイト
http://www.ika-musume.com/index.html

 CS放送・AT-Xでの視聴です。

第12話(最終回)


■あらすじ

 ショートエピソード3本立て。

・戦わなイカ?

 ビーチバレー大会が開催される事になり、優勝賞品の3Dテレビ目当てにイカ娘と栄子がペアで参加した。二人は立ちふさがる強敵(?)を次々と打ち破っていくが・・・


・ピンチじゃなイカ?

 突然イカ娘の触手が使えなくなってしまった。そしてMIT主席三人組の診断の結果は・・・


・もっとピンチじゃなイカ?

 イカ娘が「マークII」となって帰ってきた。しかしイカらしさも元気も無くし、ただの人(?)と化したイカ娘は、やがてこれでいいのかと悩みだし・・・


■感想

 ついに最終回・・・、ええっ、こんな話、原作にあったっけ? こんなしんみりした感動系の話なんか『イカ娘』じゃね〜。原作に一回だけ出てきた「タコ娘」が出てくるので、一応原作に沿った話の様な気がしますが、確信が持てない・・・

 それにしても、スタッフ+声優陣の力はホントに偉大だ、とつくづく感じるアニメでした。原作漫画は「別に可愛くもなんとも無い絵柄」と「毎回オチがオチになっていない笑えないストーリー」の組み合わせで、アニメ化なんてとても想像も出来なかった平平凡凡な漫画でした。

 ところが、それがアニメ化されてみたら、イカ娘が『原作の2倍可愛いキャラデザ』と『金元寿子さんの可愛い声』の組み合わせで、『お馬鹿だけど憎めない可愛いキャラ』という地位をガッチリ確立。さらに、あの原作を面白く仕立て上げたシナリオライターと豪華声優陣(まさか小山力也氏までこんなお笑いに出るとは思わなかった)のバックアップにより、何一つ期待していなかった作品が、結果的に『2010年の人気作品』の一つになってしまっていました。いやー、ビックリだ。

 同じ週刊少年チャンピオン発のコメディ漫画で、同様にアニメ化された「みつどもえ」は、アニメを見て「あの原作だからまあこんな感じだよね」と予想した通りの内容でしたが、「イカ娘」は「マジ? 何故あの原作でこんな面白いアニメが出来てしまうの?」と、本当に信じられないような出来栄えでした。しかし、まー、プラスの方に予想が裏切られたのであって、結果的に面白かったのだから、何一つ文句は有りません。意外な拾い物アニメでした。

 しかし・・・、もし、アニメを見てから原作漫画に入った人がいたら、あまりのクオリティの違いにショックを受けるのではないかしらん・・・