第6話(最終話) 緑の星のフォトン
■あらすじ
キーネとアウンがパパチャリーノに捕まったところにフォトンが現われ、たちまちキーネを助けるが、隠れていたブランの攻撃に動けなくなる。ブランは、いきなりパパチャリーノが銀河皇帝を殺したことを告発し、次の瞬間銀河皇帝自身に変身した。今までパパチャリーノがやって来たことは全て皇帝の手のひらの上で踊らされていたに過ぎず、皇帝の死は偽装、ラシャラは皇帝の娘ではなくジーン・アクアの孫娘で、キーネの方が皇帝の実の娘で、母親は首だけになって皇帝の腹の中にいた。全ては皇帝が暇つぶしにやったことだった。
皇帝はキーネを操り人形にしてフォトンをいたぶるが、妻が寝返ってキーネを正気に戻し、なんだかんだでフォトンに大ダメージを食らわされて逃げ出した。隠れていたパパチャリーノはキーネを捕まえて「魔神」(巨大ロボット)を起動させ「銀河結界炉」を出現させた。そこに皇帝が率いた大艦隊が出現したが、魔神に艦隊ごとふっとぱされて死んだ。その魔神も追いかけてきたフォトンに破壊された。
逃走したパパチャリーノは、銀河結界炉のシステムを変更して亜法の力を自分に集中させ、皇帝に成り代わる力を手に入れようとする。しかしキーネから変更に必要なパスワードを読み取らせていたところ、額の「バカ」の字のために読み取りエラーになってしまい、野望は潰える。パパチャリーノは逃げ出し、フォトンはキーネを助けると、キーネ・アクア・ラシャラの額に「バカ」の字を書いて、みんな守ってあげる事にしました。終わり。
■感想
最終話のみ1時間枠のスペシャル編。そして内容もスペシャル編・・・、というか、あまりにもあまりな内容に始まって早々呆れ果てた。
・執政官ブランとは実は銀河皇帝の変装だった
・ラシャラ・ムーンは実は皇帝の娘ではなかった(ジーン・アクアの孫娘)
・キーネのほうが皇帝の娘だった
・皇帝の奥さんは首になって皇帝の腹に埋め込まれていた
・ポチ一号は実は美女でラシャラと合体
・第1話から第5話までの展開は、全て皇帝のただのお遊びでした
・・・、ふざけてんのか。どんでん返しにも程度という物があるだろう。これを超展開と言わずになんと呼ぶのか。しかも前半(のみ)悪逆非道キャラとして暴れまわった皇帝は30分過ぎにはあっさり死んでしまい、以後はまたフォトンとパパチャのわりと軽い戦いに戻ってそのまま完結。皇帝の妻(=キーネの母)の事とか、ポチ一号がいきなり美女化するとか、その辺りの事は説明無し。もう何がなんだか。
推測でしかないのですが、元々30分物のはずだったのに、急遽1時間物になったので前半を増やしたのではないかしらん。そうでないのなら、伏線も何も無いあの展開はふざけているとしか言い様が無いのですが。
なんというか、1〜5話までは結構面白かったのに、最終話でぶち壊しになった作品でした。ラストも余韻もへったくれもなかったしなぁ。あと、全然「緑の星」になりませんでしたね。結界炉の力で砂漠の星が緑の星に生まれ変わるかと思ったのに。