感想:アニメ「もしドラ もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら」第4話「みなみはイノベーションに取り組んだ」


 アニメ「もしドラ もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら」(全10話)の感想です。

NHKアニメワールド もしドラ
http://www9.nhk.or.jp/anime/moshidora/

■原作の公式サイト
http://moshidora.jp/

 NHK総合での視聴です。

第4話 みなみはイノベーションに取り組んだ


■あらすじ

 野球部の変化に他の部活も注目し、キーパーソンのみなみは学内で引っ張りだこ状態になっていった。一方、野球部は段々力を付けて来たが、まだまだ甲子園出場には程遠かった。みなみは「マネジメント」を読み、「イノベーション」、つまり既存概念をがらりと変える改革が必要と考える。その考えに同意した二階は選手を辞め、マネージャーとして野球部に貢献する道を選ぶ。

 二階は他の部活との交流練習等次々と改革を行い、さらに「高校野球全体を変えるような改革を目指そう」とぶち上げる。加地監督はそれを受け、次の練習試合で新戦術「ノーバント・ノーボール作戦」を試す事にした。


■感想

 おおお、段々盛り上がってまいりましたよ。展開は原作通りで新鮮な驚きは有りませんが、アニメになるとノリが全く違う。心底ワクワクします。

 考えてみれば、原作本は「難解なドラッカー本を、ライノトベル風味にして受け入れやすくする」というアイデア一発であそこまで登りつめましたが、正直言って小説要素は話は陳腐だしキャラ造形はアレだし、と別に凄くもなんともない(と思うのですよ、思いませんか?)

 で、アニメは、原作本の「野球部の建て直しにドラッカーの『マネジメント』を使う」というアイデアと、キャラ設定だけ頂いて、中身は仕立て直して別物に仕上げていますが、アニメの方が口当たりが良くて出来が良いと思えるのです。お元気娘みなみちゃん(結構おちゃめ)が、難解なビジネス本を手がかりに改革を始めて、やがて周りもそれに賛同していく、良いじゃないですか。

 アニメは、ビジネス要素は希薄で基本的に学園アニメですが、「顧客」とか「マーケティング」とか「イノベーション」とか、ドラッカー発のキーワードの意味や使い方はちゃんと伝わってきますから、原作本よりこっちの方が受け入れやすくて良いんじゃないでしょうか。私としては、訳の解らん理由でいきなり泣き出す主人公にイライラする事が無いだけ、アニメが上じゃないかなと思うんですよ。うん。