感想:映画「ザ・ウォーカー」(2010年:米)


 4/2(土)にWOWOWで放送した映画。WOWOW映画では珍しく吹き替え版。


■概要

 核戦争後の世界を舞台にしたバイオレンス的映画。主演はデンゼル・ワシントン


■あらすじ

 核戦争から30年後。僅かに生き延びた人間たちは廃墟の中で暮らし、乏しい物資を巡って殺しあっていた。そんな世界で、一人の男が一冊の「本」を手に、ひたすら西へと歩き続けていた。そして、ある街の支配者は、その男が持っている「本」こそ自分が長年探していたものだと知り、男を狙い始める。


■感想

 ズバリ、2010年版「北斗の拳」。まんま北斗の拳世界(まあ、それも元を辿れば「マッドマックス2」ですが…)で、一人の超強い男が悪党たちをなぎ倒しながら旅をする話です。ただ、展開はいまいちスロー。バイオレンスシーンはカッコイイのですが、冒頭のシーンからいきなりテンポが悪く、最初から最後までダラダラした感じが付きまといました。基本的なあらすじは悪くないのですが、もっと刈り込んでテキパキ進む映画の方が良かった…

 なお「本」が何かはかなり早々とわかるのですが、ラス前に明かされた「本の『真の内容』」「男の正体」にはやられたぁと思いましたね。

 ということで、かなり水ぶくれした映画という印象があるものの、ラストシーンが結構いいのでそれなりの満足度でした。


★蛇足

 ある雑誌の紹介で「日本の時代劇のXXXに影響を受けている」云々と書いていた物がありましたが、おもいっくそネタバレじゃんか。