雑談:ビジネス誌「日経ビジネス2011年5月16日号」『「ロボット大国日本」の虚実』

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 5/16(月)発売予定号から。

 福島原発の事故で、事故現場に乗り込んだのはアメリカのロボット。日本はロボット大国のはずなのに、何故アメリカ製に頼らないといけなかったのか、と叩きまくる特集。

 まず政府の方針がいい加減。1999年のJCOの事故を受けて、通産省は2000年に原発の事故現場に投入するためのロボットを作らせた。しかし電力会社は「こんなもんいらない。人間が行けば良いじゃん?」と拒否。結局試作品だけで終わり、成果もないまま分解されたり、行方不明になったり。一年だけ予算をつけて、そしてそれだけ。

 また研究者たちも「人型の二足歩行ロボットが作りたい!」というロマンだけで研究しているから、おもちゃみたいなものは作るけど、実用性は無し。ホンダの有名なアシモも結局のところ実用性が有るとはいえない。日本の技術者は「日本のロボット技術は世界一」と自慢するけど、現実世界で通用するものを何も作っていない。今回の原発事故で投入可能だったのが、あのキャタピラ式ロボットだとか、お掃除ロボットルンバが世界でヒットしている事を思えば、日本のロボット開発は方向を変えるべきではないのか?

 etc。


 まー、確かに日本でロボットというと、工場で働いている奴を除けば、「アトムを/ガンダムを作りたい」とか、アイボとかアシモとか、メカデザイナーの出渕だか河本だかにデザインを依頼したロボとか、そんな夢みたいなフワフワしたアレばっかりですよね。まっ、日本に生まれてロボットに興味を有る人間なら、原発に乗り込むようなあんなラジコン戦車もどきなんか作りたくもないでしょうが…


 とりあえず

×)日本のロボット技術は世界一
〇)日本のおもちゃ系ロボット技術は世界一

 ということで。