感想:映画「シャーロック・ホームズ」(2009年:米、英、豪)


 衛星放送のWOWOWで視聴です。(放送日は今年 1/9(日))。字幕。


■概要

 ホームズ物。ドイルの原作とは関係ないオリジナルストーリー。主演は「アイアンマン」シリーズのロバート・ダウニー・Jr


■あらすじ

 ホームズ(ロバート・ダウニー・Jr)とワトソン(ジュード・ロウ)は、女性ばかりを狙った連続殺人事件を捜査し、犯人の黒魔術師ブラックウッド卿を捕らえた。ブラックウッドは死刑を宣告されるが、刑の執行前に死んでも復活すると宣言、その言葉通り墓場から蘇る。ホームズとワトソンはブラックウッドが予告した陰謀を阻止しようとするが・・・


■感想

 おーっ、こいつぁ面白〜い。当たりでした。

 公開当時、確か漫画家の描いた映画レビューで「ホームズは探偵というより格闘家。『ホームズ拳法』の使い手だ云々」とかあって、さらに実際視聴しても序盤はやたらと殴り合いばかりなので、「あ〜、こんな感じのアクション連発映画なのか・・・、こんなんホームズ物とは言えないよな・・・」とかちょっとしょんぼりしていたのですが、アイリーン・アドラーが出てきた辺りからはバイオレンスな雰囲気も抜けて、ちょっとコミカルさも漂わせる、良い感じの内容になって、グッと引き込まれてしまいました。

 ホームズは、かなりおふざけ気味と言うか、ワトソンが首を振りながら「はぁぁ」とかため息をつきそうなキャラなのですが、しかし鋭い観察力と凄い推理力というところはちゃんと押さえてあり、スバズバと謎を解き明かしていく姿は実に小気味良く「ほほう、こういうホームズ像も有りか」と思えましたね。ロバート・ダウニー・Jrは、「アイアンマン」の主役でもそうでしたが、こういうちょっち不真面目系キャラがハマッてますね。

 ビックリするのがワトソン先生で、ホームズ以上に腕っ節が強くて頼りになるアクション系の豪快キャラで、ホームズと共に悪党の巣窟に乗り込んで、悪党をスリーパーホールドで締め落としたり、拳銃を振り回したり、と、おいおいって感じでしたが、慣れてくるとこれもこれでなかなかでした。悪党を締め落としながら「安心しろ、私は医者だ」とか言うのには笑ってしまいましたよ。

 黒魔術だの、高所での手に汗握るアクションシーンだの、原作とはノリの違う作品でしたが、これはこれでとっても面白い映画でした。うん、これは良かったな。