小説「時間ハンマー」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 402巻)の感想です。
-------------------------------------------------
■データ(公式)
http://www.amazon.co.jp/dp/4150118116/
時間ハンマー (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-402 宇宙英雄ローダン・シリーズ 402) [文庫]
エルンスト・ヴルチェク (著), クルト・マール (著), 工藤 稜 (イラスト), 五十嵐 洋 (翻訳)
文庫: 272ページ
出版社: 早川書房 (2011/6/5)
言語 日本語
ISBN-10: 4150118116
ISBN-13: 978-4150118112
-------------------------------------------------
■宇宙英雄ローダン・シリーズ[402]巻
日本で発売されている小説では最長を誇るSF「宇宙英雄ローダン・シリーズ」の一冊です。
発売 = 2011/06/10
サイクル= 第13サイクル「バルディオク」
-------------------------------------------------
◇803話 忘れられた者たちの場所(エルンスト・ヴルチェク)(訳者:五十嵐 洋)
ラス・ツバイたちは「テルムの女帝」の要請を受け、惑星ドラクリオチの大陸『忘れられた者たちの場所』を目指すが?!
−>
ヴルチェク先生による大ハズレ回。「779話 グッキーとグレイの父」と同様に、異種族の克明な描写にやたらページを使っていますが、物語には何の関係もないという・・・、ほとんど番外編でした。
-------------------------------------------------
◆804話 時間ハンマー(クルト・マール)(訳者:五十嵐 洋)
《ソル》はついに地球に帰還するが、人類200億の大半は姿を消し、代わりに異種族が地球を占拠していた。ローダンたちは消えた人類の行方を求め捜索を開始するが?!
−>
ついにローダンたちが地球に帰還。今まで別れ別れだったアラスカたちテラ・パトロールのエピソードとようやく合流を果たしました。これからはまさに「バルディオク」サイクルという展開になりそうです。
ところで、P177の文章がやたらとひっかかります。「ディメトランス航程」とありますが「ディメセクスタ」の間違いでは。また「13億光年を飛行した」とありますが、それは惑星ドラクリオチから地球までの距離? とすると「テルムの女帝」と「バルディオク」の勢力圏がそれだけ離れていることになり、そもそも接触すら無さそうですけど・・・
あとP218「純粋なスベキュレーション」とは? 翻訳になってない。
-------------------------------------------------
★あとがきにかえて
五十嵐氏の思惑では日本語版は1000話か1100話辺りで大団円と考えていた云々。んん? では、以前はそこまで行ったら「ハヤカワ版ローダンは完結!」と宣言するつもりだったのかな。今はもう少し先まで考えているとも有りますが・・・、ハヤカワはローダン翻訳打ち止めを視野に入れているのか?
-------------------------------------------------
★表紙絵
メインは異種族「ゼッケ」の鎧姿。その周囲にラス・ツバイやロード・ツヴィーブス、ガルトたち。
-------------------------------------------------
★予告
次巻403巻タイトルは「インテルメッツォからの逃亡」(2011年6月23日発売予定)。
さらに
404巻は「ルサムントラの暗黒」(刊行日: 2011/07/10)
405巻は「虚無からの再生」(刊行日: 2011/07/25)
-------------------------------------------------
★おまけ
あらすじネタバレ版はこちらへ。
■ペリー・ローダンへの道
http://homepage2.nifty.com/archduke/PRSindex.htm
-------------------------------------------------
時間ハンマー (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-402 宇宙英雄ローダン・シリーズ 402) (ハヤカワ文庫SF)
- 作者: エルンスト・ヴルチェク,クルト・マール,工藤稜,五十嵐洋
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2011/06/05
- メディア: 文庫
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
-------------------------------------------------