感想:映画「バットマン フォーエヴァー」(1995年:米)


 衛星放送のBSプレミアムでの視聴です。(放送日は今年 6/21(火))。字幕。


■概要

 1989年以降のバットマン映画の3作目。監督:ジョエル・シュマッカーバットマンブルース・ウェイン役はヴァル・キルマー。その他にトミー・リー・ジョーンズジム・キャリーニコール・キッドマン


■あらすじ

 バットマンヴァル・キルマー)は、最近トゥー・フェイス(トミー・リー・ジョーンズ)一味と激しい戦いを続けていた。同じ頃、ブルースの会社に勤める狂気の技術者ニグマ(ジム・キャリー)は、人間の脳派を操作する機器の実用化をウェインに願い出るが、ウェインはその内容の危険さにそれを拒否する。ニグマはそれを恨んでブルースへの復讐を決意し・・・


■感想

 うーむ、何故1,2,4,5作目は見ているのにこれだけ見逃していたのだろう? 地上波で放送しなかったはずが無いし・・・、仕事か何かで見るヒマが無かったのだろうか。1995年作品って「同級生2」と同じ年の作品では無いか・・・、恐ろしい昔の作品です。

 さて、この映画、娯楽作品としてはまずまず面白く、2時間超にも関わらずなかなか楽しめました。その点は認めます。

 しかし、なんというか、バットマン映画としては微妙という感じが強いです。ゴッサムシティは薄ら暗くなくて、なんか蛍光色で妙にけばけばしく、悪党たちが女の子を襲っていても「『北斗の拳』のパロディ?」みたいな感覚に襲われてしまいましたし、さらに、悪党たちが・・・、トゥー・フェイスはやたらとコインを投げながらオーバーアクションで「ハァーハッハッハー」ばかりだし、リドラーも芝居がかった台詞でダンスを踊りながら「ヒョホホホホーッ」ばっかしだし、トゥー・フェイスの覆面部下たちは出てくるだけ無駄のコメディ要員だし、で、悪党たちを眺めながら「真面目に悪事を働け!」と突っ込みたくなりました。

 ということで、全体的に「バットマン=悪と戦うダークナイト」というイメージから遠いんですなぁ。この傾向が次のミスターフリーズで加速してしまったようです・・・

 でも、ま、激怒物だった「ミスターフリーズ」に比べれば面白かった事は面白かったので、良しとします。ところで、トミー・リー・ジョーンズはこんな映画に出てキャリアに何かプラスになったのだろうか・・・、あとヴァル・キルマーって誰なんだ・・・