感想:特撮「ウルトラQ ハイビジョンリマスター版」第17話「1/8計画」


 特撮「ウルトラQ ハイビジョンリマスター版」(全28話)の感想です。

ウルトラQ ハイビジョンリマスター版|ドラマ|WOWOWオンライン
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 衛星放送のWOWOWでの視聴です。

第17話 1/8計画(はちぶんのいちけいかく)


■あらすじ

 冒頭。由利子は駅で群集にもみくちゃにされ失神する。

 由利子は街で「1/8計画」と看板に書かれた建物を見つけ、取材のため中に入る。「1/8計画」とは、国が人口増加対策の為打ち出した政策で、人間を1/8に縮小し、やはり1/8サイズの街に移住する事で、スペースを有効利用するというものだった。この計画に参加すれば、税金は免除され、さらに国の補助で働かず好きなことをして暮らせるため、移住希望者が殺到していた。由利子は間違って1/8に縮小され、さらに違法入国の罪で捕まってしまう。由利子は脱出して星川航空に向かうが、既に自分が死んだ事にされている事に絶望し、1/8の街に帰って行った。

 やがて、万城目と一平は由利子が生きていることを知り、1/8の街にやって来るが、由利子は自分を死人扱いした元の世界に怒っており、この街で生活すると言う。万城目たちから逃げ出した由利子は群集のなかで失神ししまう。

 病院。万城目と一平は由利子が駅で倒れたと聞き、病室に駆けつけた。目覚めた由利子は、万城目たちも1/8になってくれたと大喜びするが、事情の解らない万城目は怪訝な顔をするばかりだった。


■感想

 悪夢的というか、もろに「トワイライト・ゾーン」ノリのストーリー。こんなお話が子供向けに放送されたという事実に驚くほかは有りません。怪獣が出ないこんな話を突きつけられて、当時の子供は何を思ったのでしょうか。由利子を迎えた民生委員たちがやたらとニコニコしながら「もう昔の名前は使わない。これからは番号が名前だよ」とか言い出すのに、薄ら寒いものを感じました。このあたりの感覚は今でも通用してます。

 車がブーブー走っている町に、いきなり万城目と一平が怪獣みたいに現われるシーンはちょっとビックリしたなぁ。

 オチで「全ては由利子の悪夢でした」と決着をつけますが、由利子ってかなり想像力が豊かでないかい?


★おまけ

 雑誌なんかでよく見る「家から顔を出して叫んでいる由利子と、背景に立っている万城目たち」というシーンは実際には無かったんですね。