感想:特撮「ウルトラQ ハイビジョンリマスター版」第19話「2020年の挑戦」


 特撮「ウルトラQ ハイビジョンリマスター版」(全28話)の感想です。

ウルトラQ ハイビジョンリマスター版|ドラマ|WOWOWオンライン
http://www.wowow.co.jp/pg/detail/060545001/index.php
http://www.wowow.co.jp/drama/ultraq/

 衛星放送のWOWOWでの視聴です。

第19話 2020年の挑戦


■あらすじ

 ある日、未確認飛行物体が自衛隊機を撃墜してから姿を消した。その後、日本各地で不気味な液体に触れた人間が瞬間的に消滅する怪事件が続発する。やがて万城目も液体に触れ失踪してしまった。一平は、全ての出来事が神田博士なる人物が書いたSF小説『2020年の挑戦』そのままだと気が付く。神田博士によれば、この本の内容は小説ではなく、「Xチャンネル光波」によって「ケムール星」の住人「ケムール人」と交信した実話だという。しかし博士は、妄想に取り付かれたと見なされ、病院送りになっていた。本によれば、ケムール人は優れた科学力により寿命を500歳に延ばしたが、肉体そのものの衰えは防げないため、謎の液体「消去エネルギー源」で人間を転送・誘拐し、その肉体に自分たちを移し変える気らしい。

 一平たちは神田博士の家に行くが、既に博士もケルーム人に消されていた。しかし、Xチャンネル光波を発する「Kミニオード」が見付かり、一平たちは東京タワーに向かう。一方由利子は警察の宇田川刑事に護衛されていたが、何度もケムール人の襲撃を受ける。さらにケムール人は巨大化し、遊園地で暴れまわった。しかし、東京タワーからのXチャンネル光波の放射を受けて消滅し、誘拐された人たちも帰ってきた。その後、宇田川は地面に残っていた消去エネルギー源に面白半分にふれてみるが、体が消え始め、叫び声と共に消滅する。完。


■感想

 ウルトラQとくれば多分トップ3くらいには上げられると思われる超有名作品。キャッチーなサブタイトルからしてそそりますが、他に

・「仮面ライダーのおやっさん/ウルトラマンのキャップ」の小林昭二氏のゲスト出演
SF小説(作者は実話と主張)通りに進行する怪事件
・超有名なケムール人のデザインと怪しげなケムール人走り
・ケムール人の鳴き声(?)が、キングギドラと後のバルタン星人のミックス
・有名な「夜の遊園地の巨大ケムール人」
・オチのひでぇ感

 など、「ウルトラマン」的な宇宙人の侵略物のテイストが有りつつも、キ〇ガ〇博士扱いされる人物が書いた本の内容が真実だった、とかいう「クトゥルフ物」テイストもあり、とどめの結末の酷さ、もブラスして、「トワイライトゾーン」的な感覚と典型的円谷特撮テイストを融合させた、そりゃ伝説になるわ的なお話でした。大変GOOD!でしたね。