感想:特撮「ウルトラQ ハイビジョンリマスター版」第28話「あけてくれ!」


 特撮「ウルトラQ ハイビジョンリマスター版」(全28話)の感想です。

ウルトラQ ハイビジョンリマスター版|ドラマ|WOWOWオンライン
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 衛星放送のWOWOWでの視聴です。

第28話 あけてくれ!


■あらすじ

 万城目と由利子は夜道に倒れていた沢村という男を助ける。沢村は電車の音を聞くなり突然「開けてくれ!」と叫んで暴れ始める。

 沢村は、知らないうちに電車に乗っていた。同乗していたSF作家・友野健二によれば、これはわずらわしい現実世界を離れた別世界に向かう電車だという。沢村は窓の外に家族の映像を見て「開けてくれ! 降ろしてくれ!」と叫ぶ。

 万城目たちは催眠術で沢村の体験を聞くが、全く同じ体験をした女性がいた事から真実と思わざるを得なくなる。万城目と由利子は友野健二の家を訪ねるが、友野は一年半前から旅行に出ており、たまに原稿が何処からか届いたり電話があるだけで、本人は行方不明だという。やがて、万城目や一の谷博士は、警察からは、過去、電車が突然空に浮かんで消えてしまうという怪事件が発生している事を知らされる。万城目は友野の書いた原稿を読むが、それは友野が自身の事を書いた内容で、現実世界に疲れた友野が地下に向かうエレベータに乗り、全くの別世界にたどり着いた、という事が語られていた。

 沢村は家族に冷たくされ、会社でも上司に叱責される。沢村はうつろな目で町を歩き回りながら「連れてってくれー!」と叫ぶ。完。


■感想

 こりゃすごい。「バランスの崩れた世界」系ストーリーの極めつけです。SFというより幻想物とでも言うべきストーリーだし、友野役は死神博士とかで有名な天本英世氏ですから、もう見ていて不安になるなる。最後に沢村が疲れきった虚ろな顔で叫びながらよたよた歩いていくシーンで終ってしまうってもう・・・

 なんでも、この話は最初の放送時には「難解すぎる」みたいな理由でお蔵入りにされていたらしい・・・、いや、解りますわ。こんなの理解できる子供いませんって。15歳以上向け、みたいなレーティングが必要な気がしますね。最後に凄いものを見せてもらいました。