感想:推理ドラマ「探偵Xからの挑戦状! 真夏の島田荘司スペシャル」「ゴーグル男の怪」(作者:島田荘司)


 犯人当て推理ドラマ「探偵Xからの挑戦状!」の感想です。

探偵Xからの挑戦状! 公式サイト
http://www.nhk.or.jp/tanteix/

 NHK総合での視聴です(問題編 22:00-22:50/回答編 22:55-23:23)。


■概要

>「探偵Xからの挑戦状!」はケータイ小説とテレビを連動させた全く新しいスタイルのミステリー番組です。
>夏休み時期の8月5日、スペシャル版の放送が決定! しかも今回の原作は、本格ミステリー界を牽引してきた巨匠・島田荘司による、待望の新作書き下ろしです。

 2009年4月(第1期)、同年10月(第2期)、2011年4月(第3期)に続く単発スペシャル版。

ゴーグル男の怪(作者:島田荘司


■あらすじ

>夜霧が立ち込める郊外の町。

>霧の中から、顔にゴーグルをはめた不気味な男が現れる。レンズからは、爛れたような真っ赤な肌が覗いていた。そして、時代に取り残されたような煙草屋で、老女の死体が発見される。

>犯人であるゴーグル男は霧の彼方に消えた。その正体は謎に包まれたまま…。

■感想

 いやー、スペシャルと銘打つだけ有って、携帯小説はいつもの倍の全10章でしたし、問題編も55分と大ボリューム。登場人物は多いし、謎は深くて複雑だし、で、もう頭がパンクしそうでしたが、謎解き自体は正統派で、順を追って説明されれば「なるほど!」と納得できる、質の高いものでした。と言う事で大いに堪能できましたよ。謎はちっとも解けませんでしたけどね。


 最後に備忘録的に正解も書いておきます(見たくない人は飛ばしてください)。

10

□解決編

 まずゴーグル男は津田一郎。津田は榎木光子のストーカー。第一の殺人の前日に、郵便受けから榎木の部屋を覗いていたが、そこを見付かって赤いスプレーを吹き付けられてしまい、目の周りがペンキまみれになったため、ゴーグルをつけていた。

 殺人の犯人は二件とも榎木光子。変なお札は彼女がこの札を使いタバコ屋で両替サギをしていた。最初の殺人は、鉢呂屋で被害者にサギを見抜かれて通報されそうになったので、殴り殺した。棗田殺しも榎木の犯行。愛人関係が破綻した後、万引きの過去をバラすと言われて口封じのため殺し、ゴーグル男の犯行を装った。

 タバコ屋は光子をつけていた津田が時計に自分の指紋を残して光子をかばおうとした。