小学生向けゲームブック「バニラのお菓子配達便!」第1話

バニラのお菓子配達便! ?スイーツデリバリー? (角川つばさ文庫)

角川つばさ文庫/バニラのお菓子配達便! 〜スイーツデリバリー〜
http://www.tsubasabunko.jp/bookdetails/index.php?pcd=201001000564

 全3話中の第1話「天使と悪魔のチョコレート」(パラグラフ数50)をプレイしました。

 基本的な流れは「事件発生!」→「地図が提示されるので、好きな場所に移動し、情報を集めて戻って来る」→「十分な情報が集まったら、事件解決のためのお菓子を作る」という感じです。情報が集まると、同時に「フォーチュンカードを引く」という指示でトランプのカードを一枚引くことが出来ます(これが最後に役に立つ)。

 ビックリするのが、「隠し選択肢」があること。専門用語では別の呼び方かもしれませんが、とにかく、「今後XXという場面では、パラグラフの番号にXXを加えたパラグラフに進む事が出来る」というアレがあるんですよ。まさかって感じですね。「サイボーグを倒せ」を思い出しますな。

 ラストは「運命判定」が待ち構えています。トランプの山(フォーチュンカードでない方)から一枚引いてハートマークなら成功! もしダメでも、今まで集めたフォーチュンカードの枚数だけ引き直せるよ! という形です。当然手がかりと一緒にフォーチュンカードをたくさん集めた方が成功率が高くなります。

 結末はマルチエンディング。運命判定に失敗すると、問答無用でしょんぼりの「死の14番」行きになりますが、成功した場合は「XXしたいならXX番に」といくつかの結末を選ぶ事が出来ます。

 とゆーことで、パラグラフ数は少ないのですが、作りはきっちりゲームブックしてます。子供向けですが、これはバカにしたものじゃありせんよ。初心者向けゲームブックの見本がここにある、のかもしれません。


☆おまけ

 角川に対抗して学研も「きみならどうする」シリーズを復活させるのはどうか?(タイムトンネルがどうとか気球旅行がどうとかが無性に読みたくなってきた…) ジュニアチャンピオンコースを丸ごと復活でも可。



バニラのお菓子配達便!(2) ?スイーツ女王と秘密のドレス? (角川つばさ文庫)