【ゲームブック】知られざるゲームブック? ベーマガの「ペーパー・アドベンチャー」


 ちょっと変ったゲームブックネタを。


 その昔「マイコンBASICマガジン」、略して「ベーマガ」という雑誌があったのを覚えておいででしょうか?(2003年休刊)。プログラムのリストとかをたっぷり掲載していて、その筋の少年たちにはバイブル的雑誌でした(プログラムはしなかったのであまり真面目に読んでいませんでしたが・・・)。


 この雑誌の中に、ゲームブックが掲載されていたようです。ちょいちょい読んでいましたが、気がついていなかったなぁ。ベーマガを振り返るサイトによれば、

●ぺーぱーあどべんちゃー【ペーパー・アドベンチャー】−ベーマガ総合事典
http://www.north-wind.ne.jp/~yoshino/sougou/c/pad.html#paperadv

>アドベンチャー・ゲームを、コンピュータがなくても遊べるようにしたゲームのこと。1984年に手塚一郎氏がベーマガ編集部へ持ち込み、同年8月号で発表、ペーパー・アドベンチャー・コーナーで連載がはじまった。

>作品によっては、ただ読んでいくだけではなく、途中で拾ったアイテムをメモしたり、マップを作成することが必須になっているもの(「ラスタ山の地下要塞」 1985年12月号掲載)もある。また選択肢には、ある条件を満たしていなければ選択できないものや、過去に通過した文の中に行番号のヒントがあるもの、選択肢がない代わりに計算問題の答えがそのまま行番号になっているもの(「呪われた町」 1986年3月号掲載)など、多数のバリエーションがある。

 1作目は1984年8月号掲載とのことで、あの「火吹き山の魔法使い」発売より先にスタートしていたようです。つまり、ゲームブックブームに便乗した企画ではなく、純粋に「(当時の)コンピューターゲームAVGを紙に落とし込んだ」という企画でスタートしたようです。推測ですが「ゾーク(Zork)」とか「ミステリーハウス」といったゲームの紙版のイメージだったのでしょうか。ほほう。意外なゲームブックの歴史がここに。

●ぺーぱーあどべんちゃーけいさいさくひんいちらん【ペーパー・アドベンチャー掲載作品一覧】−ベーマガ総合事典
http://www.north-wind.ne.jp/~yoshino/sougou/c/pad_2.html

 を見ると、オーソドックな物からコミカル系まで色々あり、当時の活気というような物を感じさせてくれます。本にもなっているらしいので、古本屋で探せるかもしれませんね。アマゾンには在庫は無いけど・・・

ペーパーアドベンチャー〈Vol.1〉 (SUPER soft BOOKS) [単行本]
マイコンBASICマガジン編集部 (編集)
http://www.amazon.co.jp/dp/4885541468
単行本: 159ページ
出版社: 電波新聞社 (1987/11)
ISBN-10: 4885541468
ISBN-13: 978-4885541469
発売日: 1987/11
>ペーパー・アドベンチャーは、ゲームブックの縮小版、ショートショートのようなものです。文庫本1冊分に相当するゲームブックを解くのには、かなりの根気を必要とします。途中で飽きてしまっては何にもなりません。誰にでも手軽に作れて、手軽に遊べる。これこそがペーパー・アドベンチャーの長所です。マイコンBASICマガジンの「ペーパー・アドベンチャー・コーナー」に読者のみなさんから送られてきた作品で構成されています。

ペーパーアドベンチャー〈Vol.2〉 (SUPER soft BOOKS) [単行本]
マイコンBASICマガジン編集部 (編集)
http://www.amazon.co.jp/dp/4885541549
単行本: 156ページ
出版社: 電波新聞社 (1988/02)
ISBN-10: 4885541549
ISBN-13: 978-4885541544
発売日: 1988/02