雑談:ウォーゲーム雑誌「(翔企画版)シミュレイター創刊号(1985年6月20日発行)」


 第一期シミュレイターを一通り揃えたので、改めて翔企画版のシミュレイター創刊号(1985年夏号)を手にしてみました。

 冒頭の鈴木銀一郎編集長の「ダークパワー」「不毛な論争」「シミュレイターのレック色」「偏向」「スタッフの一新」「鈴木銀一郎色でいく」など、当時は意味が解らなかった数々の言葉が、今となればよ〜〜く解ります。ああ、良かった鈴木色で染めてくれて。

 二大特集のTRPG特集中のリプレイ「七つの祭壇」は今読んでも面白いですねぇ。未だにこれを超える面白さのリプレイは読んだ事が無い気がする。内容は仲間内のわいわいプレイなのですが、嫌悪感がでないような感じで上手くまとめてあって。さすが藤浪智之先生、若い頃から凄い仕事をしてました。(以後乱発された、似たようなノリだがただの内輪だけが楽しんでいるリプレイとはまるで違う)。

 あともう一方の特集「フォン・マンシュタイン」とか、「STR名画座」とか「戦場を訪ねて」とか「国際政治シミュレーション」とか「近代海戦史」とかもう盛りだくさんで、今改めて内容の凄さに感じ入ります。末期のSSシリーズ尽くしの頃の印象が強かったので、こんな固い雑誌だったのだと改めてビックリ。

 でも目玉(?)はタイ人シャン・シュー・カンタニャック氏執筆、高梨俊一先生翻訳の「シミュレーションゲーマー地獄への道」かもしれない。あと漫画家の矢野健太郎氏がさらっと美少女イラストをカットとして描いているのに驚いた。今なにをしているのかなぁ。