感想:少年漫画誌「少年エース2012年7月号」


 発売日:2012年5月26日(毎月26日発売)
(※以下、雑誌の内容に触れていますのでご注意ください)

少年エース
http://www.kadokawa.co.jp/ace/

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>新連載・巻中カラー
ファミ通文庫の大人気作をコミック化!
犬とハサミは使いよう
>原作:更伊俊介
>漫画:大庭下門
>キャラクター原案:鍋島テツヒロ
>読書バカである和人はある日喫茶店で強盗に襲われて死んでしまった!! 主人公が死んでGAME OVER というところから物語が始まる不条理ミステリの開幕です。


 絵がわりと良いので読み進めていったら、とんでもない結末に…、『不条理』は納得できますが、これ「ミステリ」なのか…、この設定でミステリ? 最近のライトノベルは理解できないところまで進出しておるのですな。



>BLOOD−C
>原作:ProductionI.G/CLAMP
>漫画:琴音らんまる
>どこにでも在る、そんな瞬間…。東京で今、復讐劇が始まるー。逃亡する小夜とマナ。その行き着く先は?


 突然謎の一団に囲まれて「我々は悪の組織と戦っているのだよ、協力してくれたまえ」とか。普通のアウトロー物にはありがちな流れですが、この作品の場合はひねくれているので、こういう真っ向展開にされて面食らいました。協力者は全員死ぬなと思う。



>残念博士
瀬野反人
>目が死んでる系美少女博士が贈る不思議ギャグ!! ネガ博士もけっこうスゴイです。。。


 ネガ博士の髪の毛に鳥が巣を作って云々…、あらすじを書いているうちに「何を言っているのか解らないと思うが…」という例の台詞が頭に浮かびました。オチは予想外のところに着地しております。



棺姫のチャイカ
>原作:榊一郎 漫画:茶菓山しん太 キャラクター原案:なまにくATK(ニトロプラス
>チャイカの欲する「大事なもの」を盗りに行くために領主ロベルト・アバルトの館を襲撃し始めたトール・チャイカ・アカリ。前大戦の英雄ロベルトと激突するトール。トールを囮にして、ロベルトの魔力の秘密を探るチャイカたちは……!?


 突然影の薄いヒロインのチャイカ(そもそもチャイカがヒロインかどうか疑問に思えてきた)がファンタジー世界にそぐわない対物ライフルを持ち出してぶっ放す展開に。おまけの4コマ漫画のほうが面白いという過酷な現実。



涼宮ハルヒの憂鬱
>原作:谷川流
>漫画:ツガノガク
>キャラクター原案:いとうのいぢ
SOS団入団希望に殺到する新入生たち。上機嫌なハルヒSOS団にふさわしい人材を獲得すべく、入団テストを実施すると言い出して……!?


 突然有紀が敵の攻撃(多分)に倒れてしまいました。しかし何をするのかわからない部活に入りたい新入生の気持ちが全く解らん。



>のろガール!
>久遠まこと
>黒魔術にはまる女子高生・詩音とかわいそうな幼なじみの健一。そんな詩音が悪魔で男の娘のノアに求めるのは……”?


 キャラが増えて話も回ってきました。良かった良かった。



トラウマ量子結晶
>青木ハヤト
>最強最悪の敵・大地! 味方も付き合いたくないので撤退してしまったその(イタ過ぎる)戦いに巻き込まれてしまった春人たちは……!?


 シリアスぽい展開なのですが、結局は相手の心の傷をえぐって勝利を掴む主人公サイド…、どっちが悪党だか解らん。



そらのおとしもの
水無月すう
>ちょっとHな中学生・桜井智樹と空から落ちてきたエンジェロイド・イカロスたちが繰り広げる平和で大変な日常模様!


 空のマスターの側近姉妹が攻めてくるけど、相変らず智樹が聖者みたいな寛容の心で受け入れてしまうお話。


>狐の悪魔と黒い魔導書
橘由宇
>教会で勃発したクーデターにより、黒崎と神代は教会極東本部へ向かう! 立ちはだかる敵はNO.6天音夕姫と“十二の花”!


 この間までの宿敵がなんだかんだで味方になるパターン。基本的には少年漫画ノリですが、なんか一味足らない。

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