感想:NHK番組「頭がしびれるテレビ」第8話(最終回)「〜GPS 神の目からは逃れられない〜」(2012年5月27日深夜)


 NHK総合で毎週日曜日深夜0:40-1:10に放送。

■頭がしびれるテレビ|NHK
http://www.nhk.or.jp/program/shibireru/

ギリシア語で"数学の"という意味の小さなギャラリー"(マティマティコン)"がこの番組の舞台。無類の数学マニアのオーナーを頼って、毎回、相談が持ち込まれる・・・・ 数学の不思議さ、美しさを知らずに人生を過ごすなんてもったいない! この番組を見れば、あなたも数学の世界をもっと知りたくなること間違いなし。頭がしびれるような知的刺激をお届けします!

ギャラリーオーナー・タニハラ(谷原章介) アートディーラー・ユミコ(釈由美子

第8話 〜GPS 神の目からは逃れられない〜


■内容

>ゲストは、西川史子さん。夫が今どこにいるのか気になる西川さんは、お互いにGPSを持とうという夫婦のルールを決めたが、今ひとつGPSの性能を信用できない。本当にどこまで正しい位置を知らせてくれるのか。谷原章介オーナーはGPSの神髄を解き明かしていく。人工衛星ピタゴラスの定理、超精密時計、そして相対性理論…。GPSはハイテクと数学理論の粋を集結させたものだった。もう神の目からは逃れられない!

GPS全地球測位システム
GPSは米軍が開発した。24個の人工衛星を使う。そのデータを民間が利用している。
GPSは(原則的には)3個の衛星からの距離により地上の位置を確認する。

GPSで位置を測定するためには、原理的にはGPS衛星と受信装置の時計が完全に一致している必要がある。一致していなければはじき出した位置は、実際の位置より、衛星に遠いほうか近いほうにずれてしまう。しかし、それを防ぐ方法も用意されている。

 衛星A・B・Cからの距離測定で、時計のズレを考慮しても「近いほうから遠いほうへのこの直線上のどこかにいる」という線が引ける。さらに別に衛星B・C・Dを使えば、同様の直線が求められる。その二つの線が交わる位置が正しい現在位置。という理屈で、受信装置の時計が狂っていてもOK。

・実はGPS衛星は相対性理論のアレで地上とは時間の流れが異なる。「高速で移動している」ので時間が遅れ、重力が小さいので時間が早く進む。差し引き一日に百億分の4秒早く進む。そのため衛星の時計はそれを見越して遅く進むようにしている。


■感想

 いやいやいや、これ「数学」じゃなくてIT技術ネタでしょう。でもGPSの位置測定の方法が実にわかりやすく説明されていたのでOK! あー、今回で終わりとは実に名残惜しい番組です。

 ところで西川史子が何かというと「旦那が」と連呼するのですが、この人の旦那ネタって有名なの? あと結構歳食っているのねぇ。台詞もおばさんくさかったし。