感想:ウォーゲーム「ミッドウェー海戦(MIDWAY)」「日本海海戦(TUSHIMA)」(雑誌「歴史群像 2012年8月号」付録)


 発売日:2012年7月6日(偶数月6日発売)

歴史群像―学研デジタル歴史館−「雑誌 歴史群像
http://rekigun.net/magazine/

■ 第1特集
波濤を駆け抜けた五十年の航跡
連合艦隊編制史】

■ 第2特集
巨艦竣工をなしとげた技術者たちの挑戦
【戦艦『大和』建造への道】

■ 第3特集
大海軍が目覚めるとき
【帝国海軍 出師準備】


■ 別冊付録 打ち抜きコマシート & ルールブックつき!
特製ボードゲーム
Side A/ミッドウェー海戦(2人用)
Side B/日本海海戦(1人用)

 歴史群像創刊20周年記念という事で、なんとウォーゲームが付録についてきました。タイトルは「ミッドウェー海戦(MIDWAY)」と「日本海海戦(TUSHIMA)」です。デザインは山崎雅弘先生。


コンポーネント

・マップ
 フルマップ?というのかな、50×64センチ程度の薄っぺらい紙で、表裏に別々のマップが描かれています。セミハードとかいうのではない「ただの紙」ですので、かなり弱く、気をつけないとすぐに破れそうです。


・ユニット類
 合計120個。


・ルールブック
 20×14センチ・32ページの小冊子。両ゲームのルールと、「ミッドウェー海戦」のリプレイ。


・その他
 くっそ笑った事に、「厚紙から切り取って折りたたんで組み立てるサイコロ」がついてきます。そうです、わざわざこのゲームのためにサイコロを買いに行く必要が無いのです。何て親切。


□ゲーム内容

1.ミッドウェー海戦(MIDWAY)

 ヘクスゲームやエリアゲームではなく、『抽象的な空母の索敵・攻撃&ミッドウェー島への攻撃』を扱うゲームです。マップ上に日米両軍の空母とミッドウェー島が描かれており、所定の手順で策敵し見つかれば攻撃し、という流れです。イメージとしては、サイフォンの「太平洋決戦 全軍突撃せよ」(http://si-phon.jp/board/02/)を連想していただくと良いと思います。ああいう感じの抽象化です。



2.日本海海戦(TUSHIMA)

 ソリティア。プレイヤーは日本軍を担当。これもかなり抽象的なデザインで、やはりヘクスなどは無く、日露両艦隊がぶつかるクライマックスだけを取り出しており、敵前大回頭ステージ(!)から始まって、日本艦隊がロシア相手にガンガン撃ち合います。


□感想

 ルールブックを読むと非ゲーマーを対象に作成したように書かれていますが、内容的には(抽象的とはいえ)しっかりしたウォーゲームになっています。ベテラン山崎先生のデザインですしね。まあこういう抽象的デザインはイマイチピンとこないのですが、ヘクスゲームでは普通の人はついて来れないかもなので、これで良いのでしょう。

 しかし、わたしのイメージでは歴史群像って「書いているほうも読んでいるほうもウォーゲーマー崩ればっかり」だと思っていたので、非ゲーマーに対する配慮みたいな文章を読むと違和感ありますわー。