感想:少年漫画誌「少年エース2012年10月号」(2012年8月25日)


 発売日:2012年8月25日(毎月26日発売)
(※以下、雑誌の内容に触れていますのでご注意ください)

少年エース
http://www.kadokawa.co.jp/ace/

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棺姫のチャイカ
>原作:榊一郎 漫画:茶菓山しん太 キャラクター原案:なまにくATK(ニトロプラス
>奇計を用いてニコライを倒したトールは奪われたロベルトの機杖をジレットに迫る。世の安寧を求めるジレットはトールに世界を脅かした帝国皇帝とチャイカの関係を語るのだった――。


 「チャイカさんの正体は魔王の娘です」「な、なんだってー!?」。人気が無いのかと思っていたら巻頭カラーでした。どうも人気度が読めないのですが、相変らず毎回の進展が遅い…



そらのおとしもの
水無月すう
>ちょっとHな中学生・桜井智樹と空から落ちてきたエンジェロイド・イカロスたちが繰り広げる平和で大変な日常模様! 未だに本心を見せないハーピー姉妹と共に訪れた夏祭り。そこで、なにかが起こる!!


 夏祭りですが今年はヘンなイベントは無く、ふつーに花見とか夜店とか。ハーピー姉妹とも打ち解けてくるわけですが…、やはりそう上手くは行きません。



竹刀短し恋せよ乙女
>原作:黒神遊夜 作画:神崎かるな
>祥乃VS桜! ついに決着!? 美少女たちの“死合い”の行方は如何に…?


 「陸奥圓明流奥義 ヒールホールドッ!」的にヒロインさんが路上で寝技に持ち込み、忍者娘の足をヒールホールドでねじ切りにかかります。なるほど古流だから、剣術だけでなく体術も身に付けているという設定か。武道モノ好きとしてちょっとグッと来ましたよ。



>なまちゅー。
井冬良
>生放送の話をするために、優一と一緒にいる時間が増えた星華。クラスのアイドルが一クラスメイトと“怪しい関係”にあると誤解されてしまい……!?


 幕間劇というか、インターミッションというか、今回は主人公がクラスのアイドルさんと仲が良いってどういうわけだよ、と突っ込まれて適当に誤魔化していくお話。こういうたわいの無い話をはさみこめるという事は、人気は安定しているという事か?



トラウマ量子結晶
>青木ハヤト
>何故山に登るのか? そこに山があるから―、ではなく、春人たちは皆校長先生に活動報告をしないといけない立場だからですっ!! 新たな衝撃展開がここに!!


 主人公たちオラクル使いは、実は全員ワンダーフォーゲル部=登山部という設定で部室を確保してダラダラしていたのですが、当然活動実績が無いので廃部対象に。慌てて実績を作るべく、いきなり【富士山】へ向かいます…、アホだ。もう敵が主人公たちのギャグのツマ扱いに。



>ネ申様エヴリデぃ
>春日井明
>神様に対する信仰心が薄れて久しい現代人ですが、昔の日本人はそれはもう信仰心がありました。八百万の神がこの国にはいるんですから! そんなたくさんの神様は、現代になったからっていなくなってしまったわけではありません。いるところにはいるんですっ!


 読みきり。ヒロインさんの家には守護神がいます。でも巨大ニワトリ型です。というナンセンスドタバタギャグ。テンポが良くてまあまあ面白かった。



>のろガール!
>久遠まこと
>精神修行のために冬の山に来ている詩音たち。“強力な呪いは命を削る”という衝撃の事実を重く受け止める健一は……というシリアスな展開になるはずもなくいつもどおりです♪


 マンドラゴラを見つけるのだぁ云々。やたらとおしっこの話にもっていく下品さがなんとなく良い良い。



涼宮ハルヒの憂鬱
>原作:谷川流 漫画:ツガノガク キャラクター原案:いとうのいぢ
長門不調のなか、キョンの前に現れた九曜と朝倉。喜緑の登場もあって、事なきを得たキョンだったが、長門の調子は回復せず、SOS団は活動休止となる。状況を憂慮するキョンが電話した相手とは…!? 「涼宮ハルヒの驚愕lll」!


 SOS団新入部員選抜試験は延々と続きます。ハルヒって頭が良いばかりか、教え上手でしきりも上手い、と、エネルギーが正しい方向に向けられていればまともキャラなんですなぁ。



>狐の悪魔と黒い魔導書
橘由宇
>魔導書のなかでシンが出会った謎の少女、久遠。悪魔2体が同時に魔導書を共有することはできないと黒崎に聞いたシンは彼女の正体に疑問をいだき、再び……。


 魔道書の中の女の子が顕現。絵は可愛いけど話のスカスカ具合は相変らずなんですなぁ。



>夏休みのループ時空
>月見隆士
>夏休みは、カノジョと楽しく……、全中高生男子の夢ですよねっ!! でも実際にそうなるにはイロイロ障害だらけで……!?


 読みきり。好きなクラスメートに告白してOKをもらって舞い上がったのに、翌日目が覚めたら告白当日になっていました。というありがちループモノ。まあ青春モノとしてまーまーでした。



>BLOOD−C
>原作:ProductionI.G/CLAMP 漫画:琴音らんまる
文人がいるという場所に一人乗り込む小夜!! いよいよ最終決戦! 最終回一挙72ページ掲載!


 はい、最終決戦です。ありがちな「憎むべき相手が実はわりと裏事情が有ったとかなんとか」的展開。まあこんなもんでしょう的オチでした。お疲れ様。



>残念博士
瀬野反人
>ついに帰還した博士、って家にもう一人博士がいるんですけど……? 突然の、そして衝撃の……!!


 博士が家にいるのに博士が帰って来ました。えっ、コピー人間?! 的衝撃の展開。いや、それより今回最終回って!? うぉぉぉ、かなしー、もう残念博士が読めないのか〜!? と転げまわるところでしたが、来月からもう新連載がスタートするそうなので、悲しみより来月への期待で胸一杯です。

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