感想:NHK番組「落語でブッダ」前編『人間はみな「自分」にとらわれている』(2012年8月29日)


 NHK番組「落語でブッダ」の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■落語でブッダ  | NHK 夏の特集番組・注目番組 夏ナビ
http://cgi2.nhk.or.jp/navi/detail/index.cgi?id=12n8120120829

 NHK Eテレでの視聴です(放映:2012年8月29日(水)〜30日(木) 23:00〜23:30)


■概要

>2500年前にインドで誕生した仏教、いわゆるブッダの言葉。ブッダの言葉には、現代のわれわれの生きる指針となるありがたい言葉がちりばめられています。このブッダの言葉を、笑いながら深く伝えてくれる絶好の伝統芸能が「落語」です。もともと落語は、寺の僧が庶民に聞かせた説法から派生したと言われます。

>番組では、奇想天外な物語がドラマのように展開する仏典「維摩経(ゆいまぎょう)」をテキストに、関西落語界の風雲児・笑福亭たま(京大卒)が仏教の世界を爆笑落語でお届けします。講師は、仏教世界をわかりやすく伝える宗教学者で僧侶の、釈徹宗(しゃく・てっしゅう)氏。たまさんの落語の後に、ふたりが「釈たまトーク しゃべくりブッダの世界」を繰り広げます。

>笑って見ながら自然に仏教のエッセンスに触れることのできる“新感覚の教養エンタテインメント番組”。

>【前編】人間はみな「自分」にとらわれている

>前編はいきなり、笑福亭たまの古典落語「寝床」から始まります。『義太夫好きの旦那が自分の技を披露しようと長屋の住人に声をかけるが、みな断って来ようとしない。旦那は義太夫が「得意」と思っているが周りはみな「下手」と知っている…』この話は、維摩経第一幕の構造とそっくり。ここから釈徹宗氏が「人はみな“自分”にとらわれていて、苦しみを生みだしている」というブッダの言葉を紹介します。その後、たまさんが創作ショート落語「三毒(さんどく)」を噺(はな)し、話題は一気に「煩悩といかにつきあうか」という仏教の核心に入っていきます。

■内容
・落語とお坊さんの説教は基本的に同じ
・人は自分の都合で物事を考える
・自分に捕らわれると周りが見えない
・自分の考えに捕らわれていると苦しみを招く
・苦しみは「結果」。結果をどうこうしようと思ってもダメ。原因は「自分の都合」、自分の都合をどうにかしないと苦しみは無くならない。
仏教では「欲望、怒り、愚かさ」の煩悩を「三毒」と呼ぶ。


■感想

 語り口は面白いのですが中身が薄い…、30分かけて「えっこれだけ?」と愕然としてしまうような内容でした。もう少しなんとかならないものかと。しかし後編も見る気ではいます。