感想:アニメ「織田信奈の野望」第10話「信奈絶体絶命」


 アニメ「織田信奈の野望」(全12話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■TVアニメ「織田信奈の野望スペシャルサイト
http://odanobuna.com/index.html

テレビ東京あにてれ 織田信奈の野望
http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/odanobuna/

 CS放送・AT-Xでの視聴です。

第10話 『第十回 信奈絶体絶命』


■あらすじ

 浅井家に嫁として嫁いでいた信澄は、「夫」の長政が実は女だったと知る。長政は父親の久政が姫大名が嫌いなため、男のふりをさせられているという。

 同じ頃、信奈は今川幕府に従わない越前の朝倉を征伐するため、まず隣国の若狭に侵攻する事を決め、良晴には京都の守備を命じる。良晴は史実であれば織田が越前を攻撃して危機に陥ると知っていたが、若狭ならば問題無いと出陣を見送る。ところが信奈はそのまま越前に侵攻を開始した。それを見計らって浅井久政が一時的に家督を取り戻し、朝倉と同盟して織田への攻撃を開始した。この状況を知った良晴は現地に駆けつけ、自分が殿を務めて信奈たちを逃がすと提案、信奈は他の家臣たちに説得されそれを受け入れる。良晴たちは鉄砲の三段撃ちなどで浅井・朝倉軍を食い止める一方、信奈たちは朽木谷までたどり着くが、そこで信奈は何者かに狙撃される。



■感想

 ああ、「絶体絶命」って金ヶ崎の事だったのか…、今川幕府が成立したとかえらく史実と違うので、もうこの辺りから歴史がグイグイ変っていくのかと思っていたら、真面目に(?)史実をなぞるんですね。ちょっと驚いた。

 金ヶ崎の撤退戦は大抵「秀吉&家康が殿で頑張った」が殆んど全ての様に語られるのですが(だよね?)、ウィキペディアを読んでみたら「松永久秀が朽木を説得した」とか書いてあって、意外と原作/アニメは細かい史実をよく調べているようです。しかし鉄砲三段撃ちは…、これって長篠で本当に実行したかどうか怪しい戦法(無かった説が有力らしい)ですが…、まあ「信奈」はこの史実と虚構っぽいものの組み合わせの妙がイイのだ、というところでしょうか。

 「浅井長政が実は女だった(で嫁のほうが男だった)」という逆転夫婦には笑わせていただきましたが、この二人は夫婦なのに今まで夜のゴニョゴニョは無かったんですか? あと、光秀が良晴にツンデレキャラになっているのも苦笑しきりであります。色々な点でオタのツボを攻めてくるアニメでありますな。

 あと意外と戦国物好きのハートもとらえる内容だと認識。「史実をこちらではどんな風に変えているのか」という変更点と、そこに至るつじつま合せを見るのが意外と面白い。なんか当初思ったより楽しい作品です。原作が何巻もでているのは伊達では無いようです。

 さて、こうなると、アニメのクライマックスは、姉川の戦いで朝倉・浅井を破って、浅井長政家督を返してやってという流れかな。