感想:映画「ソルト」(2010年:米)(2012年9月14日放送)


 日本テレビ系地上波放送での視聴です。
(※以下、結末まで書いてありますのでご注意ください)

■ソルト - 金曜ロードSHOW!
http://www.ntv.co.jp/kinro/lineup/20120914/index.html
>アメリカCIAの敏腕エージェントが、ロシアとの二重スパイ容疑をかけられた。彼女の名は、ソルト。アメリカとロシアの全面戦争を引き起こしかねないある計画の鍵を握る彼女は、CIAと防諜部から追われる身となるが…。


■概要

 スパイアクション系のサスペンス物。


■あらすじ

(※以下、結末まで書いてありますのでご注意ください)

 CIA職員イヴリン・ソルトは、ロシアからの亡命者を尋問を担当する事になった。その男オルロフは旧ソ連時代に子供にスパイの訓練を施しアメリカに送り込む教官だったと言い、スパイの一人がアメリカ訪問中のロシア大統領を狙っていると告白する。しかもスパイの名はソルトだとも。ソルトはロシアのスパイと疑われ慌てて逃走する。ソルトの上司テッドはソルトをかばうが、当のソルトは本当にロシア大統領を暗殺して、そのまま消えてしまう。

 ソルトは本当に旧ソ連が送り込んだスパイだった。ところがオルロフたちが人質にしていた夫を殺してしまったのを見ると、ソルトは「同志」のオルロフたちを皆殺しにしたあと、何食わぬ顔でそのままオルロフが与えた次の任務につく。それはホワイトハウスに侵入し、大統領を地下に追い込むことで、軍内部のスパイ仲間の手引きでソルトは大統領一行を地下に追い立てる。ところが大統領を警護していたテッドが突然周囲の人間を撃ち殺す。実はテッドも旧ソ連のスパイで、その狙いは中東に核ミサイルを打ち込みアメリカを苦境に陥らせる事だった。実はソルトはロシア大統領を殺しておらず、テッドの行動も阻止する。ソルトは逮捕されるが、自分のような旧ソ連のスパイがアメリカ中にうようよしていると告白し、彼らに復讐したいとも言う。それを聞いてソルトを捕まえた諜報部職員はわざとソルトを逃がす。おしまい。


■感想

 「2010年になって、突然旧ソ連時代のスリーパーたちが、ロシアの勝利のためにアメリカを攻撃してくる」って設定がアホかと思うのですが、どうでしょうか。1980年代ならともかく、2010年に「モスクワの連中がオレたちアメリカに攻撃を仕掛けようと狙ってきた」とか噴飯モノだと思うのですが。

 二転三転する話はスリリングで娯楽としては楽しかったのですが、惜しむらくはこのストーリーは1980年代に発表するべきもので、2010年にはリアリティもへったくれも無いですね。まあそこまでこだわるほどリアル志向でもなかったので良いかぁ。