感想:オタク系情報番組「コンテンツビジネス最前線 ジャパコンTV」『日本映画の新たな世界戦略』他(2012年10月19日深夜放送)


 オタク系情報番組「コンテンツビジネス最前線 ジャパコンTV」の感想です。

■コンテンツビジネス最前線 ジャパコンTV|BSフジ
http://www.bsfuji.tv/japacontv/

>「アニメ」「ゲーム」「漫画」「ファッション」をはじめ、今後、日本経済を支えるジャンルとして期待される”ジャパン コンテンツ産業”。経済産業省もクールジャパン戦略として、この素晴らしい日本のコンテンツを経済成長政策の一つとして取り組んでいる。日本のコンテンツビジネスの最前線を国内、海外問わず徹底取材し、深く・鋭く切り込むビジネスエンタテインメント。<キャスト>
台場ミサキ(レポーター役):豊崎愛生
藤小梅(キャスター役):高垣彩陽
乙産軽一郎(解説者役):鷲崎健
ぐにゅ(マスコット役):やまだん

 BSフジでの視聴です(放送:毎月1回 金曜深夜 00:00〜00:55)。


■内容

〇特集1『日本映画の新たな世界戦略』


>日本とハリウッドの映画ビジネスの違いをキネマ旬報の掛尾さんに分析頂くとともに、アジア市場について東映の大久保さん、ティジョイの紀伊さんそれぞれにビジネス戦略を語って頂きます。更にはゲームからハリウッド映画に進出し成功を続けているコンテンツ「バイオハザード」を仕掛けているカプコンの戦略を伺いっています。
>今日本の映画市場は世界からどの様に見られているのか、日本映画は今どのような動きがあるのか、日本映画ビジネスを多角的な視点で分析・検証します。


・ハリウッド映画は世界市場進出が前提、日本映画は輸出はおまけ扱い
・ハリウッド映画の製作費は50〜200億円、日本映画は2〜10億円
・ハリウッド映画は海外の配給権などを先に売ったり(プリセール)、それを担保にお金を借りたりして費用を調達
・「アイアンスカイ」はネット経由でお金を調達
・日本映画は制作委員会システムで費用を調達。これは日本だけのシステム。テレビ・出版の会社等が参加するため、宣伝効果が期待できる。ただし、合議制なのでスピード感が無い。
・今の日本では、わりと日本製の映画が売れている。
・最近はハリウッドの大手が、各国の支社に映画を作らせる方式(ローカルプロダクション)を始めた。例えばワーナーが作った「るろうに剣心」とか。
・ローカルプロダクションは制作委員会方式で作る。
・ハリウッド人は日本でロケして映画を作りたいが、行政のサポートが無いとか費用とかで断念
・日本映画業界で必要な事は、まずアジア市場への進出。「バトルロワイヤル」とか「告白」とかは当たった。
・日本アニメが強いのは実はTV番組だけ。アニメ映画は「ハリウッドCGアニメ」の方がスタンダード。世界の観客はハリウッド風CGアニメに慣れている。
・また、日本の小説や漫画など映画の原作として有望。例えばゲームの「バイオハザード」。
・モンハンの映画化はある?→今のところは話は無し。

〇特集2『スマホ普及で進化する和製SNS

>今や若者のコミュニケーションツールとして欠かせないソーシャルネットサービスの最新動向を徹底取材。
>ITジャーナリスト佐々木俊尚さんにSNSの歴史から世界事情までを語って頂きます。
>さまざまなサービスが乱立し、日々進化を遂げているソーシャルサービスの世界の中から、日本のSNS市場は今どのような状況になっているのか。和製SNSの先駆者ミクシィや今急成長のLINEのキーマンたちにどのようなビジネス戦略を取り、群雄割拠のSNS市場を勝ち抜いて行こうとしているのかを取材。
>SNSの最新動向を紹介します。

SNSフェイスブックなどの外国物と、和製のグリー、モバゲー、mixi、LINEなど。
SNSの歴史。2000年代、非正規雇用が増えて会社とのつながりが減ったので代わりにSNSで人とのつながりを求めた。
mixiインタビュー。まだSNSの普及率が低いので市場は広げられる。SNS以外のサービスも始めた(サプスクリプション型コマース)。
・LINEを開発したNHN Japan インタビュー。
・LINEは東南アジアで流行った。理由は、スタンプは要するに「ギャル文化」でそういうのは東南アジアあたりでウケルから。



■感想

 いつものごとく、ダイヤモンドとか東洋経済とか的なビジネス視点でオタ文化を分析しているため、おさーんとしては非常に面白いです。

 しかし今更mixiが和製SNSの代表として扱われるとは思わなかったぜぇ…、もう半分死にかけているという認識ですが…


■次回予告

 11月23日予定

>特集1 『ソーシャルゲーム業界最新動向』
>特集2 『ライトノベル!その成功の鍵とは!?』

 くぅぅ、どっちもワクワクしますな。