情報:WEBコミック:新連載「少女政府 ベルガモット・ドミニオンズ」(高田慎一郎)(COMICメテオ2012年11月28日更新)


(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■少女政府 ベルガモットドミニオン
http://comic-meteor.jp/shoujyoseifu/

>女子中学生が妖精の国の独裁者に!?

>ある日、誘拐されて妖精たちの島「ベルガモット」に連れてこられてしまった、島津ななこ。彼女をさらった目的はなんと、その国の「支配者」になってもらうことだった!? 何も無い島で、国作りを始めることになったななこだったが、そこに、敵国「アヴァロン」の巨兵が攻めてきて…。ななこは妖精の国を守れるか!?

第1話 独裁政権を打ち立てよう!


■あらすじ

 女子学生・ななこは、妖精たちに拉致されてカリブ海に浮かぶ小島「ベルガモット」につれてこられる。妖精たちは、以前は伝説の妖精の国「アヴァロン」に住んでいたが、古臭い国が嫌で人間の生活に憧れて自分たちの国を作ったという。ところがノウハウが無いので、どうやれば人間らしい生活になるのか解らない。そこで、人間の力を借りようとして、ななこに「独裁者」になってほしいという。仕方なくななこは同じようにさらわれてきたソフィアとともに、教科書を参考に国づくりを始めるが、そこにアヴァロンが差し向けた四足歩行兵器が出現した。


■感想

 おお、懐かしい。高田慎一郎先生の新作です。数年前は、携帯漫画で『インカ文明の滅亡を元ネタにした暗いファンタジー』を描いていたのですが(そういえばあれのオチはどうなったんだろう)、新作は明るめのやっぱりファンタジーです。

 高田タッチの女の子が、小さな妖精たちが暮らす国で政府閣僚になって、教科書片手に各省庁らしいものを担当して国を作っていく、という、おままごと的なほのぼのしたストーリー。妖精たちは見よう見まねで見てくれだけは立派な建物は作れるものの、それだけ。建物に水道は通ってないし当然電気も無いし、形しか整っていません。という事で、組織もインフラ作りも主人公たちが一から始めなければなりません…、シムシティとかの「開発系ゲーム」に「キャッチーなおんにゃの子閣僚」という要素を上手く組み合わせた、という雰囲気のストーリーで、一話目からグッと引き込まれるものが有ります。この設定、何故今まで誰も思いつかなかったのかしら?

 まあ、なんとなく「女の子が立派な軍人になって敵と戦います(ス〇ライ〇ウィッ〇ーズ)的な設定の延長のような気もしますが、国の指導者をやるとなれば、また話は別です。また、開発だけではなく、敵国(?)との戦いに際し、主人公たちが専用の服を着てバトルする設定もある様で、細かいところまでオタ読者のニーズを的確に捉えているようです。これは期待できそうですよ〜。