感想:ウォーゲーム雑誌「コマンドマガジン Vol.109 (2013年3-4月号)」『特集:ルントシュテットと東部戦線』(2013年2月20日発売)


 発売日:2013年2月20日(偶数月20日発売)

シミュレーションゲーム (ウォーゲーム) 専門誌 コマンドマガジンWEBサイト
http://commandmagazine.jp/

■今号のページ
http://commandmagazine.jp/com/109/index.html

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■付録ゲーム

第一付録 『ルントシュテットの戦い』

>『ルントシュテットの戦い』は、1941年9月から翌年にかけてのアゾフ海周辺における枢軸軍とソ連軍との戦いがテーマです。セバストポリか、ロストフか? 攻防両方に適切な戦力配分が求められるゲームで、デッキ構築要素を持つカード・ドリブン・システムによって先を見越した作戦的選択肢の拡大が重要になっています。



第二付録 『オデッサ攻防戦』

>第2付録の『オデッサ攻防戦』は、『ルントシュテットの戦い』と同時期のオデッサ戦の作戦級ゲームで、手軽に遊べるミニゲームです。



 両方とも東部戦線物のミニゲーム。最近は初心者啓蒙路線を強化しているように感じます。


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■雑誌内容

□特集:ルントシュテットと東部戦線

 戦史紹介、付録ゲーム「ルントシュテットの戦い」デザイナーズノートおよびリプレイ、他。いつものごとく薄味ですが、テーマに興味があるのでまあまあ面白く読めました。しかし大木先生の文章を読むと、ルントシュテットって1941年の独ソ戦で解任されてそのまま軍人を引退した、みたいにしか思えないや…



□その他

●復活! 男泣き戦争映画塾 (山内克介)

 映画でもなんでもない、アニメ「ガールズ&パンツァー」のお話。このアニメは現実の戦車がガンガン登場するということで、軍事スキー、ウォーゲーマー、ミリタリーモデラー、あたりはもう刺激されて仕方ないのか、「負傷がないとかおかしいじゃん」とか文句をつけつつ嬉々として話題にしております。

 …、私もこのアニメ結構好きだし、軍事ネタにも興味があるほうですが、なんかプラモ雑誌とかでそれはそれは嬉しそうに特集してはしゃいでいるのを見たりすると、なんかすーっと引く物があるんですよね。微妙な心境ですが。



●ゲーム通信 (BOARDWALK/斉藤洋一)

 先日FFGから出たマルチゲーム「マーチャント・オブ・ヴィーナス第二版」の紹介。通称「銀河双六」なんですって。ゲームボードは表が第二版、裏が初版で、両方遊べます、って至れり尽くせりです。



●BOXGAME WATCH:『Clash of Monarchs』 (山内克介)

 カラーページX3で、GMT七年戦争キャンペーンゲーム「Clash of Monarchs The Seven Years War In Europe, 1756-1763」の紹介。ナポレオニックとか七年戦争あたりは歴史的にも好きな時代なので興味津々のネタ。そういえばその昔SPI/HJの「フリードリヒ大王」がほしくて仕方ないのについに手に入らなかったことを思い出してなんか悔しくなってきたぞい。

 あと関連して、YSGAのブログなんかもどーぞ。
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●ベルリンよ、スパルタなれ!(GMT)Clash of Monarchs クラッシュ・オブ・モナーク : YSGA(横浜シミュレーションゲーム協会) 例会報告
http://ysgapicaro.exblog.jp/19532169

□次号予告

 付録ゲームはコマンドマガジンオリジナルゲーム『Crisis Now:尖閣ショウダウン』。あの尖閣諸島を舞台にした作戦級の架空戦です…、これはヤバイ。バカ芸人が使う褒め言葉系の「ヤバイ」ではなく、「まずい、いけない」のほうのヤバイ、です。

 こんなネタをゲームにしたら、早速朝日新聞に食いつかれて、エポック朝鮮戦争並みに発売禁止に追い込まれるんじゃないですかね? 次号編集長が慌てて穴埋めゲームをデザインするはめにならなきゃいいですけど。
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