【コミック】最終回「たくのこ」(花輪園人)(月刊アフタヌーン2013年6月号)(2013年4月25日発売)

たくのこ (アフタヌーンKC)

(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

アフタヌーン 公式サイト
http://kc.kodansha.co.jp/magazine/index.php/13871

■あらすじ

 弟はせんべいの最後の一枚を姉に食べられそうになったため、姉と新聞チャンバラ対決をすることに…


■感想

 いや、これは終わったのが本当に惜しい。

 舞台は毎回家の中で、外に一歩も出ない密室劇(?)ギャグ。登場人物は三兄弟(長男 高校生くらい/長女 小学六年くらい/次男 小学四年くらい)のみ。この三人が、毎回真面目な顔をして小芝居を展開するのです。最初は普通に話をしているのに、たとえば、突然誰かが時代劇の登場人物みたいなセリフを喋ると、他の二人も即興でそれに合わせて同じ世界観のキャラになりきって芝居を始め、延々と会話のキャチボールを繰り広げるのです。その妙な味わいといったらもう。脚本の無い即興芝居を見せられているわけですから、ギャグなのに「誰かが切り返しに詰まったらどうしよう」とかいうハラハラも楽しめます(?)。そして最後は何も無かったように日常に戻るのもおかしい。

 私の筆力ではこの漫画の面白さの0.1パーセントも伝えられませんが、要するにこれは面白かったということです。最近はこれを一番最初に読んでいたくらいだから最終回はさびしいなぁ。