感想:アニメ「宇宙戦艦ヤマト2199」第5話「死角なき罠」(2013年5月5日(日)放送)


 アニメ「宇宙戦艦ヤマト2199」(全26話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

宇宙戦艦ヤマト2199
http://yamato2199.net/index.html

MBS 宇宙戦艦ヤマト2199 番組サイト
http://www.mbs.jp/yamato2199/

 地上波・TBS系での視聴です(放送:毎週日曜 17:00〜17:30)。

第5話 『第五話 死角なき罠』


■あらすじ

 古代はエンケラドゥスで捕獲した敵兵が機械だと知り、ガミラスは機械生命種族かと思うが、真田にあっさり流される。

 沖田は、遊星爆弾の地球攻撃をこれ以上行わせないために、冥王星ガミラス基地の攻撃を決定した。古代の立てた「メ2号作戦」は、ヤマトが敵の目をひきつけている間に、戦闘機隊が密かに冥王星に潜入し、敵基地の位置を特定、最終的にヤマトと共にこれを叩くというものだった。南部は波動砲を使えば楽勝だと主張するが、古代は波動砲使用は冥王星そのものを破壊してしまうとして、これを却下する。玲は改めて加藤に航空隊配属を希望するも思いっきり怒鳴られて終わるが、諦めずに今度は古代に直訴して、ついに入隊に成功した。

 ヤマトは戦闘機隊を発進させた後冥王星に近づくが、いきなり出所不明の攻撃を受け大損害を受ける。それはガミラス冥王星基地が小惑星を遊星爆弾化するために使っている装置「反射衛星砲」による攻撃だった。ヤマトは反射衛星の仕組みに気がつかず、見えない相手の攻撃に大混乱に陥る。ヤマトは二度の攻撃を受けて操船不能になり、冥王星の海になんとか不時着水するも、さらに三度目の攻撃を受け、ついに沈没してしまった。


■感想

 はい来ました、初代ヤマトのお話の山場の一つ冥王星の戦いです。ヤマト側の行動が21世紀風にシステマチックで、「ああ、新しいスタッフで作り直したんだなぁ」としみじみ感じます。遊星爆弾も「カイパーベルト小惑星に火をつけてから地球に打ち込んでました」と最新宇宙論を反映した内容になっております。なるほど。

 が、………、なんじぁこりゃぁ〜(ジーパン刑事風に)。初代ではガミラスの必殺兵器で、(確か)波動砲にも匹敵すると謳われた反射衛星砲が、2199では「遊星爆弾に火をつける道具」に格下げになっておりました…、なんということだ。これではありがたみがないよなぁ。あと、この兵器(じゃなくて作業機械か?)のウリである、反射衛星を使った弾道変更が最初からネタバレされていて、これも「うぉぉ、こいつぁすげぇ」みたいな感慨がない…、

 うん、なんとなく解るんですよ。スタッフは初代を見て「なんであんな凄い兵器が冥王星にぽつんと置かれていたんだよ? 変じゃない?」とか考えて、筋が通るようにしたかったんでしょう。しかしなぁ。火をつける道具で攻撃とは…、理屈では解っても心情的に受け入れにくい…

 あと、2199は「初代では雪が仕事をしすぎ」ということで、役割を複数のキャラに振り分けていますが、古代も分割すべきじゃねー? 戦艦で戦闘の指揮をとる人間が、勇ましく戦闘機に飛び乗って前線に突っ込んでいくって、それこそ働きすぎだと思うんですけど。


★ついで

 2199の女性乗員の多さを見て思い出したのですが、初代ヤマトでは確か機関長の部下あたりが、仕事を放棄して雪を拉致して「もう地球を助けるのなんか止めてどっかで暮らそうぜ」みたいな事をやらかしたはずなんですが、今回は拉致する娘が多くてよりどりみどりだね、とか思ったわけですよ。誰をさらって行っても良いな。