感想:漫画誌「月刊アクション2013年7月号 (創刊号)」(2013年5月25日発売)


 発売日:2013年5月25日(毎月25日発売)
(※以下、雑誌の内容に触れていますのでご注意ください)

月刊アクション | WEBコミックアクション
http://webaction.jp/monthly_action/

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 双葉社が新創刊した平綴じ誌。その分厚さはまさに驚愕物で、一時期のドラゴンエイジとかアフタヌーンとかと同様、殴って人が殺せるレベルです。

 内容は基本的に「漫画アクション」とは別物で、独自の立ち位置です。アニメ絵オタ漫画「つぐもも」を掲載しているのでアニオタ系漫画誌かとも思っていたのですが、そういう雰囲気では有りませんでした。一番イメージが近いのは「コミックゼノン」あたりかなぁ。いわゆるオタ向け漫画はほとんど無く、「オタ系雑誌ではないが、青年誌でもない」という隙間を狙っているように見えます。が、逆にそれゆえ爆発的な売れ方はしそうにないですね。さてこの勝負、どうなりますか。


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アクション仮面 キャラクター原作:臼井儀人 漫画:西脇だっと

 あのアクション仮面をマジのヒーロー物として漫画化。


 まあ「ちょっと変わったヒーロー物」としてそこそこ読めます。それより、かつて少年エース誌で「Fate/stay night」を描いていた、あの西脇だっと氏の漫画ということに驚きますわ。少年エースからアクションへってどんな異動ぶりだ。



つぐもも 浜田よしかづ

 WEBコミックハイ!の看板連載が移籍してきました。今回は学校がファンタジーRPG風世界になったので、犯人探しです。


 「つぐもも」は何故オタ漫画誌コミックハイ!に移籍させなかったんでしょうねぇ。正直、一人だけバリバリのオタ絵・オタストーリー漫画なので、居心地が悪いバツゲーム、みたいな雰囲気なんですけどね。まあ毎回誰かの裸と擬似SE○シーンでも出しておけば人気は安泰か。



アクレキ えのきづ

 悪の怪人とヒーローが実在する世界で、それぞれを目指す女性二人が同居するコメディ系の話。


 「白」えのきづモードで、毒はありません。良かった。



乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ 大西巷一

 15世紀のヨーロッパを舞台に、肉親を皆殺しにされたヒロインが傭兵部隊に参加して復讐する的な話。


 絵はアニメ系ですが、話はリアル風味。悪くはなさそう。



りきじょ 歌麿

 スポーツ推薦で弓道部に入ったヒロインさんは胸が大きくなりすぎて弓が引けなくなり退部するはめに。退学しないため、別の部に入る必要があり、相撲部を訪ねますが…


 意外と真面目にスポーツする気のようです。ちょっと期待かな。まあエロ漫画のほうも忘れずに描いて欲しいところですけどね。



ガール メイ キル 板倉梓

 サスペンス物。ビデオレンタル店で働く主人公がマフィアの抗争に巻き込まれる的な話。


 この人、絵が可愛いと油断していると突然とんでもないハードな話を投げてくることがあるのですが、今回もそれでした。4コマ漫画だとほのぼのしているんですけどねぇ。



エジプトの三角 青色イリコ

 コメディ。紀元前2500年頃の古代エジプトの人たちが「今作っているあの建物は何? え、ファラオの墓? マジで? ばかじゃねー?」とかいいながらゆるゆる笑いを提供するお話。


 結構いけます。



受付の白雪さん 吉沢緑時

 会社の受付譲二人が真面目な顔をしながら裏でこっそり色々遊ぶ話。


 そこそこ楽しい。



友情課金カルマンゲイン カズミヤアキラ

 アニメ絵サスペンス物。主人公が遊んでいるソシャゲでポイントをためると、それを使って現実を好きなように改変することが出来る。主人公はポイントをつかって好きな子を家に連れ込み、いかがわしいことをしようとしたが…

 ソシャゲで遊ぶ→しっぺ返しで恐ろしい目に、というのが今後の流行かなぁ。絵は割といいです。



地方公務員☆役司夏美 岸和田馨+若里実

 ヒロインさんは公務員の家系で、地方公務員試験に挑みます。しかしそこに大金持ちのお嬢様が登場し、彼女も試験を受けることに!


 コメディ系のウンチク漫画かな。まーまー面白いです。



女の子が死ぬ話 柳本光晴

 中学まで陸上一筋だったヒロインさんは高校デビューというかをしますが、クラスでうっとりするような超美人(ただし口は悪い)と出会います。実は彼女は病気でもう長くないのです…


 絵はちょっとですが、話の展開に興味あり。

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 リストアップしてみると、意外と読むところがありました。まあ、全体的には「次の号が楽しみ〜!」なんて感じでもないのですけど。その辺りもゼノンと一緒だ。