感想:アニメ「宇宙戦艦ヤマト2199」第10話「大宇宙の墓場」(2013年6月9日(日)放送)


 アニメ「宇宙戦艦ヤマト2199」(全26話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

宇宙戦艦ヤマト2199
http://yamato2199.net/index.html

MBS 宇宙戦艦ヤマト2199 番組サイト
http://www.mbs.jp/yamato2199/

 地上波・TBS系での視聴です(放送:毎週日曜 17:00〜17:30)。

第10話 『第十話 大宇宙の墓場』


■あらすじ

 快調に航海を続けるヤマトだったが、ある日のワープで「次元断層」という閉鎖空間に突っ込んでしまった。そこは脱出できなかった無数の宇宙船が漂流する墓場のような場所だった。百合亜は航法装置の近くで女性の幻影のようなものを見た後倒れてしまう。

 やがてヤマトは断層内でまだ動いているガミラス艦と遭遇するが、相手は脱出のため一旦停戦しようと申し出てきた。やがてガミラス使者「メルダ・ディッツ」がヤマトにやってくるが、乗員はガミラス人が地球人と殆ど同じ姿かたちだと知り驚く。メルダの提案は、ヤマトが波動砲断層から通常宇宙に繋がる穴を開け、エネルギー切れのヤマトをガミラス艦が牽引して脱出する、というものだった。古代たちはガミラス艦が約束を破りヤマトを見捨てて逃げることを危惧するが、沖田は相手を信頼することにした。

 脱出が開始され、ヤマトとガミラス艦は、波動砲で空けた穴をくぐり無事通常宇宙に戻った。約束を守ったガミラス艦は停戦を止めてヤマトと戦おうとするが、そこにゲールが指揮するガミラス艦隊が現われ、ヤマト攻撃のため(真面目にヤマトを助けてくれた)艦を撃沈してしまう。しかし次元断層が元に戻る衝撃に巻き込まれガミラス艦隊は壊滅してしまった。メルダは帰る場所を失いヤマトにとどまることになってしまう。


■感想

 ほほう、ここ数回はどうもイマイチ話が続いていたのですが、今回はなかなか面白かった。CMで散々お目にかかっていたガミラス美女がついに登場ですが、こういう出会い方ですか。声は伊藤静の姉御です。つくづく女性キャラの声は豪華にやってますね。

 それにしても「二等ガミラス人(=非ガミラス人):仁義をわきまえているとかいい人たちばっかり」「本物ガミラス人:悪党ばっか」という描き方がなんとも…、リアルにするんじゃなかったの? これでは第二次大戦物で「ドイツ軍人=悪党しかいない」みたいな描き方をする娯楽映画と変わらないのでは。

 さあて、謎の航法装置ですが、今回の百合亜の見た幻影からして、「装置の中にはユリーシャの脳だけがプカプカ浮いていてイスカンダルまで案内してくれていますが、そのうち肉体を求めて百合亜を乗っ取る」というホラーな展開しか思いつかない…


★おまけ

 ところで次元断層に飲まれる話は70年代アニメにありましたっけ? 松本零士版のマンガのヤマトですと、スターシャが「こっちですよ」とか道案内してくれて脱出する話が有ったと記憶していますが…