感想:ウォーゲーム雑誌「コマンドマガジン Vol.112 (2013年9-10月号)」『特集:ナルヴァの戦い』(2013年8月20日発売)


 発売日:2013年6月20日(偶数月20日発売)

シミュレーションゲーム (ウォーゲーム) 専門誌 コマンドマガジンWEBサイト
http://commandmagazine.jp/

■今号のページ
http://commandmagazine.jp/com/112/index.html

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■付録ゲーム

激闘!ナルヴァ軍集団 ARMY GROUP NARVA: FIGHT WITHOUT MERCY


>『激闘!ナルヴァ軍集団』は、2012年にThree Crowns Game Productions.から発売された、チット・プル・システムによるランダム・シークエンスを持つ2人プレイ用作戦級ゲームです。
>チットによって活性化するフォーメイションが決まるため、史実通りドイツ軍がタイミングよく反撃できるとは限りません。しかし計画的に部隊を運用した側が、最後には勝利することになるでしょう。


 まあWW2東部戦線物ですが、何分にもテーマがマイナーすぎて「うおー、やりてー」みたいな気持ちになりませんですな。それはそれとして、このゲームタイトルってゲームジャーナル系のゲームのパ○リですか。


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■雑誌内容

□特集:ナルヴァの戦い ARMY GROUP NARVA: FIGHT WITHOUT MERCY

 付録ゲームのリプレイ、ヒストリカルノート、17世紀に有った同名の戦いのヒストリカルノート、関連地域を扱った東部戦線ゲーム(No Retreat! とか)の紹介。まあそれなりには読めました。



>●野獣げぇまぁ拡大版(徳岡正肇)

 初心者向け簡単ゲーム「激闘!ロンメル軍団」を初心者にレクチャーするときの心得について。とにかくユニットの動かし方/戦闘ルール/目標といったゲームに本当に必要なことだけをさらっとさらっと説明し、その他のこと、つまり「ZOCだの、ユニットだの、メイアタックだの、クルセイダー作戦だの、ドイツアフリカ軍団だの」的なウォーゲーマー系用語は使っちゃいけない!!と力説しています。

 うーむ?

 これを読むと、「そもそもこのテーマに興味を持っていない人にウォーゲームをさせること自体が間違ってるんじゃないか?」と思えて来ますよ。ウォーゲームとか歴史マルチとか、とにかくそれ系のものは、そのテーマが好きで「へーっ、ロンメルの戦いのゲームがあるの? 興味があるから教えてほしい」とかいう人にレクチャーすべきであり、アフリカ軍団もロンメルも何も興味はない人にコマの動かし方だけ教えるって、互いに無駄な時間を使っているんじゃないかという気がする。

 もちろん、ゲームにそれなりに関わっている人の書いている事なので「ゲームの普及のために」とか考えているのかもしれませんけど、部外者の気楽な立場からすると、どーもなーという感じかな。

 あとこの手の話題はご自分のブログかツイッターでも発信していただいて、雑誌には「ゲーム論」とかそれ的な物を書いていただきたいところでありますな。



□次号予告

 特集「『ゲティスバーグ』ゲーム55年史」。南北戦争ものか…、何時以来かしら。
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