感想:アニメ「宇宙戦艦ヤマト2199」第20話「七色の陽のもとに」(2013年8月18日(日)放送)


 アニメ「宇宙戦艦ヤマト2199」(全26話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

宇宙戦艦ヤマト2199
http://yamato2199.net/index.html

MBS 宇宙戦艦ヤマト2199 番組サイト
http://www.mbs.jp/yamato2199/

 地上波・TBS系での視聴です(放送:毎週日曜 17:00〜17:30)。

第20話 『第二十話 七色の陽のもとに』


■あらすじ

 ヤマトは七色星団でドメル艦隊との交戦を開始した。ドメルは艦上爆撃機をヤマト上方に転送して奇襲をかけ、レーダーを破壊させた。さらに大型機に掘削用のドリルを積み込ませてヤマトの艦首から突っ込ませ、波動砲の砲口をドリルで封じてしまう。ドリルは艦内に食い込みながら突き進み、しかも内部には時限爆弾が積み込まれていた。戦闘のさなか、次元潜行艦から決死隊がヤマトに潜入し、イスカンダル人(=雪)を拉致して逃走してしまった。ドメルはヤマトに止めを刺すため艦隊を前進させるが、新見とアナライザーがドリルの爆弾を止めたばかりか、逆回転させて敵艦隊の方に送り返す。ヤマトの砲撃でドリルは大爆発し、ガミラス艦隊はそれに巻き込まれて壊滅した。ドメルの旗艦も沖田の策略でイオン乱流に巻き込まれて動きが取れないところを狙い撃ちされ沈没する。ドメルはブリッジ部分でヤマトに取り付き自爆した。ヤマト艦内ではユリーシャの本体が目覚めていた。


■感想

 はい、またスタッフがやってくれましたー! …、期待していた大決戦話がこれかよ、ハァァァ。


 序盤は爆撃機が突然現われて「ここから決戦開始か」と思っていたら、直後にドリルを波動砲に突っ込まれて、いきなり詰みみたいな状況に。「あれ、もう?」と唖然としていたら、淡々と新見&アナライザーがドリルを送り返し、そこにマヌケにも近づいてきたガミラス艦隊が巻き込まれて壊滅…、もうここで我慢できずに「ドメルはアホですかぁ?」と爆笑してました。そして予定通りドメルが自爆しておしまい…


 なんというか、スタッフは「盛り上げる演出をする力がない」のか、もしくは「そういう熱い演出をやる気がない」のか、どっちなんでしょうか? 『ヤマトが瞬間物質転送機(とは言っていませんでしたが)による爆撃機&雷撃機に追い込まれた挙句にドリルミサイルで詰み状態に』→『しかしミサイルを逆回転させて送り返し奇跡の大勝利!』という展開は1970年代版とそっくり同じなのですが、熱量がゼロというか、淡々と始まって淡々と勝利して、で、結局もりあがりもへったくれもありゃしない。


 オリジナル版から40年たって、絵はそれに見合うだけ進歩したのに演出は当時より後退しているってどうにも納得できないんですけど。もっと「戦闘シーンがある日本アニメ風」の演出をしてください。外人さんが作った「見た目だけ日本風の何か違うアニメ」を見せられているかのようだ…


★おまけ

 ガミラスの空母の艦長クラスが「こんな負け方あるかぁ」と叫んでいましたが、そりゃそう言いたくもなりますよねぇ。